ネスレ／1～6月期は9.4％減益、スイスフラン高が圧迫

2014年08月11日／経営

食品世界最大手のネスレは8月7日、2014年1～6月期の決算を発表した。売上高は前年同期比4.8％減の429億8100万スイスフラン（CHF）だった。

為替変動や買収などの影響を除いた実質ベースでは、4.7％の増収。実質的な内部成長が2.9％分、値上げが1.8％分寄与した。対主要通貨でスイスフランが強含んだ影響が8.8％分、事業の売却・買収が0.7％分の押し下げ要因となった。

地域別の実質売上高は、南北アメリカ大陸で4.9％増、欧州で1.4％増、アジア・オセアニア・アフリカで7.5％増だった。先進国での伸びが0.6％にとどまった一方、新興国では9.7％増と大きく伸長した。

株主に帰属する利益は9.4％減の46億3400万CHF。1株当たり利益は1.45CHF。ともに、スイスフラン高が響いた。基礎となる恒常通貨ベースでの1株当たり利益は3.6％増加した。

営業キャッシュフローは、43億CHF。

2014年通期の見通しは維持。実質売上高の成長率は5％前後となり、利益や、基礎となる恒常通貨ベースでの1株当たり利益、資本効率が改善するとみている。

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