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F&N/買収合戦終結、キリンによる食品・飲料事業取得ならず

2013年01月22日 / 経営

シンガポールの飲料・不動産大手フレイザー・アンド・ニーヴ(F&N)は1月22日、同社に対する買収合戦が終了したと発表した。

F&Nをめぐっては、タイの富豪チャルーン・シリワタナパクディー氏と、シンガポールのオーバーシーズ・ユニオン・エンタープライズ(OUE)を中心とした企業連合が、それぞれ買収提案を仕掛けていた。

しかし、チャルーン氏率いるTCCアセッツがF&Nへの提示額を1株あたり8.88シンガポールドルから9.55シンガポールドルに引き上げた一方で、OUE連合は21日、提示額を1株あたり9.08シンガポールドルから増額しない考えを明らかにし、買収を断念した。F&N買収競争の軍配は、TCCアセッツとタイ・ビバレッジを通して同社株40%超を保有するチャルーン氏に上がる公算が高くなった。

OUE連合による買収提案には、キリンホールディングスも加わり、F&Nの食品・飲料事業の取得を目指していた。しかし、OUE連合の買収提案が失効した段階で、キリンによる食品・飲料事業取得のオファーも失効した。キリンは、F&N株の14.77%を保有している。

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