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伊藤ハム/NZ食肉大手を35億円で子会社化、海外事業基盤に

2015年02月20日 / 経営

伊藤ハムは2月20日、食肉・食肉加工品の製造販売を手がけるニュージーランド企業「アンズコフーズ」への出資比率を現行の48.28%から65%に引き上げ、同社を子会社化すると発表した。

アンズコフーズのほかの株主から現金を対価に株式を取得する。取得額は4000万NZドル(約35.2億円)。3月6日に譲渡契約を結び、27日に取得する予定。

伊藤ハムは現在、アンズコフーズの筆頭株主。2位は、25.17%を保有する日本水産。

アジア地域を中心に食肉需要が伸び、同時に安全安心な食肉の供給が求められる中、すぐれた製造技術や衛生・品質管理体制、安定した顧客基盤などを持つアンズコフーズを子会社化することで、海外における事業基盤を築くことが狙い。

アンズコフーズの2014年9月期の連結売上高は約12.5億NZドル(約1100億円)。

伊藤ハムは、今回のアンズコ株取得により、段階取得にかかわる差益59.5億円を特別利益として2015年3月期に計上する見込み。これを受け、同日、2015年3月期の利益予想を従来の55億円から110億円に上方修正すると発表した。

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