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日清食品HD/コロンビアの即席麺市場に参入

2013年08月22日 / 経営

日清食品ホールディングスは8月22日、コロンビアに100%子会社の「コロンビア日清」を設立し、8月から同国でインスタントラーメンの販売を開始したと発表した。

コロンビアで展開する商品は、現地の食文化や嗜好などにあわせ、新たに開発した。

<カップ麺「CUP NOODLES」地鶏味>
カップ麺「CUP NOODLES」地鶏味

カップ麺と袋麺でそれぞれ、「地鶏味」「チキン味」「ビーフ味」の商品を出す。価格は約110~140円を想定。麺は現地の習慣に合わせて短くカットし、スープと一緒にスプーンで食べられるようにした。

<袋麺「NISSIN」チキン味>
袋麺「NISSIN」チキン味

当面は、米国の子会社アメリカ日清からコロンビアに製品を輸入し、販売する。コロンビアと米国はFTA(自由貿易協定)を結んでいるため、非関税で輸入できる。

コロンビアは人口約4600万人を擁し、南米ではブラジルに次ぐ人口規模を持つ。

近年では、治安の改善に伴って経済も堅調に成長しており、数年でGDP(国内総生産)がアルゼンチンを抜いて南米2位に浮上するとみられている。現在の一人当たりの名目GDPは7000ドル超で、個人消費が活発化しているという。

同国には、インスタントラーメンを製造する企業がなく、まだ市場が形成されていない。しかし、経済成長に伴い、都市部では生活スタイルが変化し、食事に簡便性が求められるようになっているという。

加えて、パスタなどの軽食文化が普及しているため、インスタントラーメンの潜在需要が高いとみられ、同社は将来的に年間4億食を超える市場になると見込んでいる。

■新会社の概要
名称:コロンビア日清
主な事業内容:コロンビア国内でのインスタントラーメンの輸入販売、南米周辺諸国への輸出販売
設立:2013年3月12日
所在地:コロンビア共和国 ボゴタ市
資本金:106億5700万コロンビアペソ(約5.8億円)

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