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矢野経済研究所/2016年の医薬品生産高は9兆1621億円

2009年05月29日 / トピックス

矢野経済研究所は5月29日、4月30日に発行した調査報告書「製薬市場の10年展望2009年版」の概要を発表し、その中で医薬品需要と企業努力の底堅さ、医療制度改革を加味して作成した医薬品生産高は、2008年が7兆4421億円、2012年が7兆9410億円、2016年が9兆1621億円となるとの見通しを発表した。

日本の製薬市場は、薬価改定周期が一定で薬価収載によって保険が適用される、偽薬が海外のように出回っていない、海外からの並行輸入が多くないなどのメリットがある一方で、高額薬価がつきにくい、審査期間が米国などより長い、ジェネリック医薬品使用圧力が強まっているなどのデメリットもあるという。同社では2007年の確定数値に基づき、輸入品も含む医療用医薬品生産高をケース1とケース2の2パターンで予測した。

予測の前提条件としては薬価改定は2年に1回実施され、医療費抑制政策は今後も継続される、薬価制度の見直しがあるなどを考慮。ケース1では、医療制度改革が医薬品需要に多大な影響を及ぼすことを想定し、2008年が7兆2917億円、2012年が6兆9130億円、2016年が7兆2393億円となった。ケース2は医薬品需要と企業努力の底堅さと緩やかに推移する医療制度改革などを加味し、2016年が9兆1621億円となった。

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