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矢野経済/2010年のスポーツ用品市場規模1兆2851億円

2010年04月17日 / トピックス

矢野経済研究所は4月16日、昨年12月~今年2月にスポーツ関連企業、メーカーなどを調査した結果をまとめた「スポーツ用品に関する調査結果2010」を発表した。

調査の概要によると、2009年のスポーツ用品国内出荷市場規模は、景気後退の影響で前年比2.0%減の1兆2797億円となる見込み。また、2009年のゴルフ用品の国内出荷額は8.2%減の2572億3000万円と見られ、中心商材のドライバー市場が大幅に減少した影響が大きい。アスレチックウェアの国内出荷額は0.7%増の2406億6000万円で、市場の52.6%を占めるトレーニングウェアが増加する見込みだが、22.1%を占めるライフスタイルウェアは減少する見通し。

スポーツシューズの国内出荷額は0.4%増の2013億6000万円と見られ、見かけ上は微増となっているが、慢性的な供給過剰などその内実は健全性を表すにはほど遠いとしている。アウトドア用品の国内出荷額は3.4%増の1360億4000万円と見通されており、プラス成長を牽引しているのは、市場の約7割を占めるウェア、シューズ、ザック類でこれらはすべて増加する見通し。

サイクルスポーツ用品の国内出荷額は7.8%増の303億円と今回の調査で扱ったカテゴリーでは最も高い成長率が見込まれている。

2010年のスポーツ用品国内出荷市場規模は0.4%増の1兆2851億8000万円と予測されている。分野別では、アウトドア用品やサイクルスポーツ用品は昨年に引き続き成長し、アウトドア用品市場は野外音楽フェスティバルやトレイルランニングレースなどのイベントを通じて、アウトドアとは縁遠かった層が野外活動に参加するようになり需要が拡大する。

サイクルスポーツ用品は、健康意識の高まりで中高年層などの新規参加者が増加し、サイクルブームが起き始めた2007年前後に参加したユーザーによる買い替えや買い増しの需要が増加すると見られる。

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