流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ドン・キホーテ/ハローキィ起用、外国人客を誘致

2010年10月28日 / トピックス

ドン・キホーテは10月28日、訪日外国人客誘致事業の拡大に向け「Visit Donki! 2011」キャンペーンを展開すると発表した。

<国際親善大使に起用したドンペンとハローキティ>
20101028donki.jpg

キャンペーンの実施にあたっては、外国人にもなじみの深いハローキティと自社マスコット「ドンペン」を国際親善大使として起用、観光客向け割引券「ようこそカード」にキャラクターを使用し来店を促す。

2010年11月1日から2011年12月31日まで実施するキャンペーンで、国内の旅行会社やホテルのほか、日本への旅行客が多い台湾、香港、韓国、シンガポールの旅行会社と観光客をドン・キホーテへ誘致する契約を結び、「ようこそ!カード」を旅行客へ配布する。

「ようこそカード」はドン・キホーテと近隣の飲食店での利用で割引サービスが受けられるカードで、バーコードをつけているため、どこの国のお客がどんな買い物をしたかを把握し品揃えに反映することができるという。

2010年7月から中国本土の観光ビザ発行規制が緩和され、個人旅行客が増加することが予想されることに対応するもの。

同社によると、訪日外国人客需要を図る指標の一つである「免税売上額」と「銀聯カード」の決済額は、2010年1月~9月までの累計期間で、ともに約2.5倍の伸びを見せた。

中村好明インバウンドプロジェクトプロジェクトリーダーによると「平均客単価は、免税売上で8万6000円、銀聯カードの決済で4万円となっている。日常的に来店できる日本人の全国平均の客単価は3000円で、観光客の単価は高い」という。

国別の来店客は、1位は中国、2位が韓国、3位タイ、4位台湾、5位アメリカ、6位ロシアとなっている。

売れ筋商品は国産時計で、ブランド品のカバン、セラミックの包丁、電子炊飯器、粉ミルク、おむつ、シャンプー、薬、虫除けスプレーなど。

外国人向けの接客対応の強化策として、英語、中国語、韓国語、日本語に対応した「音声ペン」を2010年8月から主要40店舗に導入しており、来春までに全店に配備する計画だ。

外国人観光客の利用が多い札幌、新宿、六本木、銀座、道頓堀の店舗では複数のネイティブスピーカーの従業員も投入している。

8月から、外国人向けの商品を1か所に集め、免税手続きなど通常の販売とは異なる決済に対応するお土産専用フロア「ようこそ館」の展開を実験的に開始。新宿、銀座、上野、池袋地区の店舗に導入ずみで、順次、全国の主要都市で展開する計画だ。

「ようこそカード」が使用できるドン・キホーテ周辺の飲食店のグルメマップの配布は札幌から開始し、11月下旬には新宿、銀座、横浜でもグルメマップの配布を開始する。

同社によると「中国では、口コミでブランド品などが百貨店よりも安く買えるという評判が伝わっている。旅行日程にドン・キホーテを入れている観光客も増化している」という。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧