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IR優良企業賞/キリンHD、資生堂、ローソンなど選定

2009年11月10日 / トピックス

日本IR協議会は11月9日、2009年度IR優良企業賞受賞企業を発表した。

同賞は、審査委員長に野村證券金融経済研究所の海津政信チーフリサーチオフィサーを迎え、IRの趣旨を深く理解し、市場関係者の支持を得ている優れた企業を表彰するのが目的で今回で14回目となる。

IR優良企業大賞にはキリンホールディングスが、IR優良企業賞には、資生堂、ローソンなど6社が選ばれた。大賞は過去2回IR優良企業賞を受賞し、3回目も受賞に値すると評価された企業を表彰している。

キリンホールディングス(99、00年IR優良企業賞、06年IR優良企業特別賞)の評価は、「成長戦略が明確で、経営トップの実行力が高い。株主・投資家に配慮した説明や、課題への対応を踏まえた計画も評価されている。IR部門は株主・投資家とのコミュニケーションに努め、それが経営にフィードバックされている。資料やIRサイトも改善を続け、M&Aや事業多角化の進捗状況を具体的に説明している。個人投資家からの評価も高い」。

資生堂(08年IR優良企業賞、2回目)の評価は、「事業環境が悪化した状況でもIRの水準を保っている。経営トップ自ら投資家とコミュニケーションし、戦略や株主還元の説明も明解である。この数年でIRのレベルは格段に向
上したが、月次売上動向の公表、四半期決算の電話会議などの改善も続けている。ESG(環境、社会、ガバナンス)の意識やCSR(企業の社会的責任)情報開示への評価も高い」。

初受賞となったローソンについては、「経営トップが積極的にIRを推進している。成長戦略が明確で、ROEを意識した経営や目標設定もわかりやすい。事業環境の厳しさにも、短期と長期の両面から対応している。IR部門は、少ない人数ながらもアナリストなどの質問にていねいに回答している。IRサイトは個人投資家の関心が高い株式情報や株主還元の考え方がまとめられ、使いやすい」と評価している。

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