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ヤオコー/ギガマート跡地に「桶川上日出谷店」価格訴求強化

2020年07月03日 17:30 / 店舗レポート

ヤオコーは7月3日、埼玉県桶川市に「ヤオコー桶川上日出谷店」をオープンした。2019年3月に閉店したディスカウントストア「ギガマート上日出谷店」の跡地に出店したもので、桶川市内で唯一のヤオコーとなる。

北西2.6km車で約7分のエリアに既存店の「ヤオコー北本店」があり、さらに北上したJR高崎線「北本駅」駅前には、「ヤオコー北本中央店」がある。

<ヤオコー桶川上日出谷店>
ヤオコー桶川上日出谷店

ヤオコーの標準的な1次商圏は1km圏で、3km圏までを商圏として想定している。既存店舗と隣接する商圏に出店することで、商圏内シェアを高める。投資額は10億円で、初年度目標年商は17億円を計画している。

競合店舗は、ユニーが展開するショッピングセンター「ベニバナウォーク桶川」、サンドラッググループのディスカウントストア「ダイレックス下日出谷店」、「コープみらいミニコープ日出谷店」、JR桶川駅前の「東武ストアおけがわマイン」など。

<青果側の店舗入口>
青果側の店舗入口

桶川市役所分庁舎の隣に位置し、出店地周辺は、桶川市の土地区画整理事業地に出店した。店舗から南1kmにある川越栗橋線は東西を結ぶ道路となっており、交通量も比較的多い地域となっている。店舗周辺は、戸建て住宅が多く、人口・世帯構成は、1km圏内で人口・世帯数ともに増加しており、45~49歳と60歳以上がボリュームゾーンとなっている。

<ファミリー層をターゲットとした精肉の冷凍素材>
ファミリー層をターゲットとした精肉の冷凍素材

メインターゲットは30歳~49歳で3~4人世帯の子育て世代、サブターゲットは55歳~60歳で2~3人世帯とした。古くから地元に住むシニア層のほか、店舗周辺は住宅地の開発が進んでいるため、1km商圏で人口0.4%増・世帯数5.8%増と増加傾向にある。

取扱いアイテム数(SKU)は、生鮮1100、デリカ300、グロサリー1万700、合計1万2100。売上構成比は、生鮮38.4%、デリカ17.0%、グロサリー44.6%を想定する。

<アンガス牛のステーキコーナー>
アンガス牛のステーキコーナー

子育て世代のファミリー層が多く、ディスカウントストアの跡地への出店ということを意識して、既存店舗よりも価格訴求を強化した。

精肉は、「アンガス牛肩ロースステーキ」など豊富で値頃な品ぞろえのステーキコーナー展開し、お客のご馳走ニーズに対応する。手切り加工や夕市での切売り販売などによりおいしさ・品質の良さを訴求し、信頼できる価値ある売場を目指した。

<鮮魚コーナー>
鮮魚コーナー

鮮魚は、圧倒的な「鮮度」と「旬」を打ち出した近海魚と値頃な旬魚の切り身で、お客に魚のおいしさを届ける。その日のおすすめを「今日のこれ!」とし、作りたて・切りたてを訴求するとともに、夕市の活性化を目指す。

<地場野菜コーナー>
地場野菜コーナー

野菜は、地元コーナーを中心に鮮度を打ち出した売場づくりを目指した。クッキングサポートと連動したメニュー提案や、週末を中心とした地元フェアを開催し、お客と生産者が交流できる機会を設けることで、旬のおいしさを訴求する。

<ぶどう売場>
ぶどう売場

果物は、国内・輸入において旬の産地をリレーし、カットフルーツやギフト含め、年間を通してぶどうのおいしさを提案する。

<花きコーナー>
花きコーナー

花は、桶川市の花である「紅花」をはじめ、「見る」「育てる」「食べる」「贈る」などお客のシーンに合わせた商品を用意した。

<魚惣菜「漁火」>
魚惣菜「漁火」

惣菜は、インストアの強みを活かした魚フライ・焼き魚・魚唐揚・煮魚の魚惣菜「漁火(いさりび)」、ヤオコー名物の鶏唐揚「幸唐(さちから)」と「焼きとり」をコーナー化することで、一体感のある売場を展開する。でき立てのおいしさを訴求した米飯の品ぞろえを充実させ、昼でも夜でも選べる売場を提案する。

<お箸で食べる寿司屋のおにぎり>
お箸で食べる寿司屋のおにぎり

寿司は、昼にはランチに最適な丼物を中心に、値頃の焼きおにぎりや、新商品となる「お箸で食べる寿司屋のおにぎり」を取りそろえた。夕方には、おつまみにちょうどいい「棒寿司」など夕市商品の単品量販を実施する。平日と週末で売場に変化をつけ、お客のニーズに対応する売場を目指す。

<発酵バター使用の食パン>
発酵バター使用の食パン

インストアベーカリーでは、「発酵バター使用の食パン」を看板商品とし、ヤオコーこだわりの「発酵バター」の美味しさを伝えることで差別化を図るとともに、大袋ロールパンなど量目で選べる品ぞろえをすることで、手軽に買いやすい商品を展開。日常からハレの日まで幅広い人気のピザが、素材にこだわり、時間帯ごとに焼きたて、値頃な価格でそろう。

<地元製麺メーカーの商品を販売>

日配食品では、麺を強化し「田中製麺」、「わしや製麺」などの地場商品からヤオコーでしか買えないPB商品を取りそろえることで差別化を図る。チーズコーナーでは、ナチュラルチーズを強化し、メニューの幅が広いフレッシュチーズをメインに、メニューサンプルなどで情報の発信、食べ方を提案する。

<調味料売場>
調味料売場

ドライ食品では、専用調味料に注力し、季節に沿って商品を取りそろえ、旬と連動したメニュー提案をする。価格と品ぞろえを強化することで充実した選べる売場を実現する。

<アイスクリームはEDLPで展開>
アイスクリームはEDLPで展開

価格訴求の一環として、ファミリー層のニーズの高いアイスクリームは「アイスお安くしてます」とのPOPとともに、毎日低価格で販売する。

<歯ブラシ・歯磨き粉を充実>
歯ブラシ・歯磨き粉を充実

日用雑貨では、健康ニーズに応えるため、機能性の高いオーラルケアの品ぞろえを充実させ、選べる売場を提案する。出店により、店舗数は埼玉91店、千葉30店、群馬16店、東京11店、神奈川8店、茨城7店、栃木5店の計168店になった。

■ヤオコー桶川上日出谷店
所在地:埼玉県桶川市大字上日出谷1178
TEL:048-789-5711
店舗面積:1810.37m2
延床面積:2957.57m2
営業時間:9時~21時30分
休業日:1月1日、1月2日、他1日
年間売上:初年度17億円(予定)
駐車台数:120台(駐輪場81台)
従業員:正社員18人、パートナー・ヘルパー・アルバイト121人(延べ人数)

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