流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





マックスバリュエクスプレス幕張店/買物体験型店舗に刷新、目標年商14億円

2022年08月19日 16:10 / 店舗レポート

マックスバリュ関東は8月20日、「マックスバリュエクスプレス幕張店」(千葉市花見川区)をグランドオープンする。19日にソフトオープンし、報道向け内覧会を開催した。

<マックスバリュエクスプレス幕張店>
マックスバリュエクスプレス幕張店

同店は、1986年8月の開業。建物の老朽化などで2022年1月に一時閉店、買い物体験型スーパーマーケットとして刷新した。同社にとって、2015年秋以来の新店舗となる。

買い物体験型スーパーマーケットは、滞在時間を楽しめ、顧客の五感を刺激する顧客好みのスーパーマーケットで、買い物以外の目的をもてる店舗としている。

<新生マックスバリュ関東を象徴する店舗と島田社長>
島田諭社長
※左:内藤智店長、右:島田社長

島田諭社長は「エクスプレス業態での買い物体験型スーパーマーケット1号店となる。約1000m2の規模ながら、生鮮を充実。地元商品、クラフトビールなどこだわり商品、MDを磨きあげた。目標年商は14億円。1㎞圏内3万5000人と人口が多い商圏で、エクスプレス業態だが、高い目標を設定した。エクスプレス業態はコンビニを大きくしたような規模で、生鮮を付加した形をとっていたが、新店舗は生鮮など約2000m2クラスのスーパーと変わらないラインアップを実現。冷凍食品はマックスバリュ業態にも劣らない品ぞろえとした」。

また、「Scan&Go Ignicaアプリを活用した会員制プログラム、顧客自身のスマホで商品をスキャンし、会計できるScan&Go、アプリで注文し最短30分で自宅まで配送するクイックコマースといった新たなサービスを取り入れる。新生マックスバリュ関東を象徴する存在感ある店舗づくりを目指す」と意気込みを語った。

<小型ながら生鮮の品ぞろえが充実>
小型ながら生鮮の品ぞろえが充実

通常のマックスバリュエクスプレス業態は生鮮比率が約40~50%だが、同店は約60%となっている。商品別概要(単位:SKU)は、店計7369、食品計7009、加工2700、リカー500、セルフデリ730、デイリー690、フローズン539、農産431、グリナリー20、水産389、畜産260、サービスデリ400、ベーカリー290、タバコ自販機60、住居余暇計350、衣料計10となっている。

<食品概要>

取扱
商品
加工 リカー セルフデリ デイリー フローズン 農産 グリナリー 水産 畜産 サービスデリ ベーカリー タバコ自販機
商品数 2,700 500 730 690 539 431 20 389 260 400 290 60
合計 7,009

商圏状況は、年代構成では、千葉県・全国平均よりも40~50代が多い。また、千葉県平均より一人世帯が多く、世帯収入700~1000万未満、共同住宅が多いという。

<こだわりのクラフトビールが充実>
クラフトビール

そのような顧客層に向け、こだわり商品を強化した。朝採れ野菜、房総いのしし、房総しかなど千葉県産ジビエ、千葉市初のクラフトビール醸造所が手掛けるクラフトビールが充実。一般社団法人焼き餃子協会代表理事の小野寺力さんがお薦めする「全国うまいもん冷凍餃子」、イタリア「ヴァルヴェッロ」のバルサミコ酢など、イオングループのビオセボンで扱う輸入オーガニック商品なども用意した。

<ジビエ、全国のおいしいギョーザもそろう>
ジビエ、全国のおいしいギョーザもそろう

旧店舗の平均客単価は約1100円だったが、新店舗では1300円以上を想定している。

顧客利便性を重視し、ネットスーパー「オンラインデリバリー」を導入。近隣の「マックスバリュ東習志野店」を母店とすることで、幕張店にない商品も注文できる(約1万SKU)。小型店であるエクスプレス業態の商品数の限界をカバー。同社にとって、ネットスーパーを2店舗連携で運営するのは初めての試みとなる。

<ピックアップルーム>
ピックアップルーム

オンラインデリバリーで注文・購入した商品受け取り専用の「ピックアップルーム」を店頭に設置する。注文に基づき、従業員がピックアップした支払い済みの商品をピックアップルームから持ち帰ることが可能で、仕事帰りや忙しい時に買い物時間を節約することができる。

<自転車4台で即配>
自転車4台で即配

今回、店で取り扱う商品をオンラインで注文すると、注文から最短30分で自宅まで届けるクイックコマース(即配サービス)を同社で初めて導入した。

幕張3~6丁目(約半径500m以内)が対象エリアとなる。同社では他店舗でUber Eatsを採用してきたが、同店では自社スタッフの配送で、小商圏ならではの御用聞きのような行き届いたサービスで周辺のGMSなどとの差別化を図る。1日50件程度の注文を想定している。

Scan&Go Ignicaアプリからの注文が基本だが、企業向けに電話でのランチ注文も受け付けており、地域で頼られるサービスを目指す。

<地元生産者売り場>
地元生産者売り場

売り場は、顧客の五感を刺激し、滞在時間を楽しめる商品を充実。野菜売り場では、地元生産者30人との取引により地元生産者売り場の売り上げ構成比15.4%となっている。

千葉房総の野菜を直送する独自仕入れルート「野菜バス」、U.S.M.H自社運営工場で生産された「グリーン・グロワーズレタス」を販売する。

<鮮魚対面販売を実施>
鮮魚

鮮魚売り場は、船形漁港(千葉県館山市)直送の鮮魚を中心に、楽しく選べる対面販売を実施する。

総菜は、鮮魚「魚季(うおとき)」、国産肉素材にこだわった「ミートディッシュ」、国産野菜素材に限定した「デリベジッシュ」がそろう。

<デリベジッシュ>
デリベジッシュ

2階には、ゆっくりくつろげるカフェスペース「カフェ&ダイン」を設置。コーヒー、フレッシュジュース(250~400円)、同社オリジナルの手作りジェラート(定番4SKU・季節商品4SKU、2種350円、3種500円)が楽しめる。

<カフェ&ダイン>
カフェ&ダイン

そのほか、ミニストップのアイスクリームを導入するなど、買い物以外の目的をもてる店舗を目指す同店として、イートイン商品の進化を図っている。

<同社オリジナルの手作りジェラート>
同社オリジナルの手作りジェラート

さらに、Scan&Go Ignicaアプリによる会員制プログラムを導入。有料のプライム会員になると誕生月にポイントプレゼント、友人紹介でポイント進呈、オンラインデリバリーの無料配送クーポン、1日1杯カフェ&ダインのコーヒー無料クーポンなど特典が付く(入会費3000円、入会で3000ポイントもらえるので実質無料)。

<買い物体験型スーパーマーケット>
買い物体験型スーパーマーケット

■マックスバリュエクスプレス幕張店
開店日:2022年8月20日(19日ソフトオープン)
所在地:千葉県千葉市花見川区幕張町5-417-15
TEL:043-275-7676
営業時間:8時~23時
売場面積:964m2
取扱品目:農産、水産、畜産、サービスデリ、ベーカリー、デイリー、グロッサリー、ノンフーズ
駐車台数:66台
駐輪台数:55台
年商目標:14億円
従業員数:正社員5人、パート・アルバイト100人
主要商圏:1次商圏1万5815世帯(0~1㎞商圏)、2次商圏5万3524世帯(0~2㎞商圏)

■マックスバリュ関東関連記事
マックスバリュ東習志野店/Uber Eats導入、生鮮など2000アイテム以上対象

関連記事

店舗レポート 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧