日販／山口県に書店・飲食・ホテルの複合施設「ねをはす」11／2オープン

2024年10月29日 10:00 ／店舗

日本出版販売は11月2日、子会社ひらくが企画・プロデュースを手掛けた文化複合施設「ねをはす」（山口県下関市）をグランドオープンする。

＜施設外観＞

「ねをはす」は、約2万冊の本を販売するカフェ併設の書店「ねをはすBook＆Cafe」（1～2階）、下関の食材をふんだんに使った料理が楽しめる「Restaurant Neohas」（3階）、客室ごとにコンセプトや選書内容が異なる全39室の「ねをはす Book＆Hotel」（4～7階）からなる、7階建ての複合施設。地域とのつながりを強め、県外からも人が訪れる場所を目指す。

本と出会うための本屋「文喫」を手掛けた、ひらくのメンバーが、施設全体のコンセプトメイキング、ブックホテルおよび書店の企画・プロデュースに携わった。館内約3万冊の選書も、文喫のブックディレクターが手掛けている。なお、ひらくが宿泊施設のプロデュースを手掛けるのは今回が初めて。施設の運営は、下関市で不動産仲介・管理業とホテルの運営を手掛ける、はやし住宅が担う。

＜ねをはすBook＆Cafe＞

「ねをはすBook＆Cafe」は、565.28m2ほどの売場に約2万冊の本をそろえている。1階は文学作品や実用書、児童書など、年齢や性別を問わず幅広い人々が日常的に楽しめるラインアップとした。2階はアートや自然科学、社会・歴史などのジャンルを中心に、専門的なタイトルを織り交ぜた、興味・関心を深掘りできる空間となっている。

「ねをはす」という名称は、下関に暮らす人々と下関を訪れた人々が同じ空間を行き交い、滞在するような施設となることをコンセプトに、「下関に根を張る・根差すように」と名付けた。その象徴として、「ねをはすBook＆Cafe」中央の吹き抜けには、5メートルほどのシマトネリコの木が1本立っている。

この木のように、「ねをはす」が下関に根を張り、人々の日々に潤いをもたらし、心を育むこと、そして、この木のもとに多くの人々が集うことを願い、空間デザインも、この木を中心に本棚が扇状に広がっていくレイアウトとした。

＜カフェを併設＞

なお、併設のカフェはテークアウト利用も可能で、町中のコーヒースタンドのように、気軽に立ち寄ることが可能だ。

＜2階内装＞

2階にある洞窟のような佇まいの本棚では、季節ごとのテーマでブックディレクターが選書した本を展開し、思いがけない本との出会いを演出する。

3階の「Restaurant Neohas」も、宿泊客に限らず、誰でも利用可能（宿泊客以外はランチタイムのみ）。ここでは下関産の新鮮な食材をふんだんに使用した料理を提供する。地元の良い物が再発見され、広がるきっかけとなるよう、特別感がありつつも背伸びしすぎないメニューとした。

＜コンセプトツイン「言 -koto-」＞

「ねをはす Book＆Hotel」では、「本屋は、夜が面白い」をコンセプトに、あたかも書店に泊まっているかのような「ねをはす」だけの体験を提供する。

全39室ある客室のなかでも一番の特徴は、読書のための部屋を意味する「書屋」を冠した、テーマが異なる4室のコンセプトルームとなる。食をテーマにした「言 -koto-」、旅をテーマにした「黙 -moku-」、動物をテーマにした「読 -toku-」、漫画をテーマにした「文 -fumi-」からなり、壁一面の本棚に各室1000冊前後を収めた。

広々とした最上階の客室や、シンプルで居心地のよいスタンダードタイプの客室にも、ひと部屋ずつ異なるテーマで本が並ぶ。

＜書店での夜ふかしが可能＞

さらに、宿泊客だけが利用できる「夜の本屋」が体験できる。

1～2階にある「ねをはすBook＆Cafe」の通常営業時間は10時～20時だが、その後、夜21時～翌朝5時は、宿泊客だけが利用できる「夜の本屋」に様変わりする。一人ひとりに手持ちのランタンが配られ、ほどよく照明を落とした店内で、本棚の間を自由にさまよいながら、思う存分、夜ふかしを楽しめるという。

■ねをはす
開業日：2024年11月2日
所在地：山口県下関市秋根西町2-7-2（JR「新下関」駅より徒歩6分、県道259号沿い）
フロア構成：1階・2階「ねをはすBook＆Cafe」（売場面積565.28m2、営業時間10時～20時）、3階「Restaurant Neohas」朝食7時～10時（L.O.9時30分、宿泊者限定）、ランチ11時30分～16時（L.O.15時）、ディナー18時～23時（L.O.22時、宿泊者限定）、4階～7階「ねをはす Book＆Hotel」（客室全39室）
TEL：083-250-8460
公式サイト：https://neohas.jp/

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