ジーユー/秋冬主力商品の価格据え置き
2022年09月12日 11:32 / 経営
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ジーユーは9月12日、主力商品の価格を据え置くと発表した。
同日行われた秋冬事業戦略発表会で柚木治社長が明らかにしたもの。
柚木氏は「生活者の生活防衛意識が高まり、価格に対して敏感になっている。あらゆる世代にファッションを楽しんでいただくためにも、ファッションに挑戦しやすい価格に据え置く。そのため、品番を絞り込み、服を選びやすくする。スタイリング、着こなしを提案し買い上げ点数を増やすなど売上増を図る。値引き率・経費コントロール、同じ素材の大量調達と生産のバリエーション増による原価マネージメント、生産工場の集約と需給バランスの見極めといった適時適正な生産で価格を抑える」と説明した。
旬のトレンド商品「ソフトリブT」(990円)、「ヒートパデットブルゾン」(3990円)、「ブーツ」(2990円から)、機能性インナー「スタイルヒートエクストラ」(990円)、「レギンスパンツ」(990円)、「ソフトスウェットセット」(1990円)と買いやすい価格に抑えた。
また、柚木氏は「一部商品でアップデートなどにより価格を上げたものもあるが、ほとんどの商品で価格を据え置いた。コロナ禍で生産地でのロックダウン、物流の混乱などで苦労した分、生産・物流のコントロールを磨き上げた。当社の商品戦略においての最大の特徴は、誰もが着こなせるマストトレンド商品の提供。品番数を絞り込むことにより、本当にほしいと思っていただける商品に絞り込み、トレンドを的確にとらえた商品構成で、選びやすく、着こなしやすくする」としている。
男女ともに「冬に向けた7日間の最旬着回しコーディネート」を提案(各2万9900円)。1週間分の7種類コーディネートをこれら商品のみでつくり、きれいめにもカジュアルにも着られるような着回しをしている。同社が20~50代の働く女性に行ったアンケートでは、コロナ禍以前と比較してコロナ禍中の支出で減少したものは、「交際費」「娯楽費」「被服費」がトップ3にランクインした。「被服費」が減少したと答えた人のうち、1カ月あたりの被服費平均額は、コロナ禍以前は1万2291円だったのに対し、コロナ禍中は5882円と半額以下にまで大幅に減少していることが判明した。
同社では、「トレンド性」「実用性」「機能性」を備えた商品の強化、価格意識の高まる中での価格据え置きなどで、ウィズコロナ時代の顧客の変化に対応する。
さらに、オンラインストアにおける特別サイズの拡充、積極的な店舗展開でさらなる成長を目指す。
ジーユーの2022年8月期第3四半期は売上収益1905億円(前年同期比5.1%減)、売上総利益931億円(4.7%減)、営業利益178億円(26.7%減)。昨年の秋物はトレンドボトムスが好調に推移。冬物は、トレンド商品、トレンドカラーの売れ行きは好調だったものの、生産や物流の遅延で販売機会ロスが発生した。
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