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ヤオコー/4~12月はEDLPとFSP活用し増収増益

2019年02月12日 13:40 / 決算

ヤオコーが2月12日に発表した2019年3月期第3四半期決算は、売上高3311億3800万円(前年同期比5.5%増)、営業利益170億9100万円(6.1%増)、経常利益167億8900万円(6.3%増)、当期利益127億6500万円(19.8%増)の見通し。

<ヤオコー>
ヤオコー

販売面は、店舗におけるお客への提案・発信をベースに旬・主力商品の販売力強化に取組み、商品面と両輪で商品育成を進めた。

特に、年間最大の商機であるクリスマスと年末商戦をターゲットとして、商品・販売の両面において当社のマーチャンダイジングのステージアップを目標に、独自性・優位性の向上に注力した。

一方で、あらゆるライフスタイルのお客から支持拡大を図るべく、価格コンシャス強化の一環としてEDLP(常時低価格販売)を拡充するとともに、「ヤオコーカード」をベースとしたFSP(フリークエント・ショッパーズ・プログラム)を活用したマーケティングを引き続き推進した。

店舗作業工程の見直しをベースとした生産性向上モデル(カイゼン)の水平展開を継続するとともに、セルフ精算レジ導入店舗の拡大、業務支援の根幹となる新基幹システムの稼働などIT・機器の活用による自動化、アウトソーシングによる業務効率化を重点的に推進した。

デリカ・生鮮センターを活用して、高い商品価値水準の確保と併せ店舗の省力化・省人化を企図した商品の開発・導入を推進した。

カイゼンと並行して、働き方に対する意識改革とともに労働環境を改善する取組みに注力した。

「採用・定着・教育」のプロセス強化により採用したメンバーの定着を促進する一方、人材育成の基盤として社内に開設した「ヤオコー大学」を通して、入社1年目から5年目までの教育カリキュラムを体系的に展開し、社員のキャリアアップを推進した。

新規出店として、7月に作草部店(千葉県千葉市)、9月に小田原ダイナシティ店(神奈川県小田原市)、新浦安店(千葉県浦安市)、10月に北本中央店(埼玉県北本市)の4店舗を開設するとともに、2店を閉店した。既存店の活性化策として5店で大型改装を実施した。

事業化4年目を迎えたネットスーパーは、5月に上福岡駒林店にて3店目を開業した。

前期にグループとなったエイヴイでは、「圧倒的な低価格」と「徹底したローコスト運営」を基本方針とし、その具現化を図る施策や取組みを鋭意進めた。

店舗展開では、9月に4年ぶりの新規出店となるエイビイ新鶴見店(神奈川県横浜市)を開設した。

引き続きヤオコーとエイヴイそれぞれの長所・強みを活かしながら、グループ全体で商圏シェアを高める。

2018年12月31日現在の店舗数は、グループ全体で171店(ヤオコー160店、エイヴイ11店)となった。

通期は売上高4300億円(3.6%増)、営業利益173億円(1.9%増)、経常利益169億円(2.2%増)、当期利益111億円(0.9%増)の見通し。

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