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H2O/3月期売上高が回復し営業利益7億円

2022年05月12日決算

エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)が5月12日に発表した2022年3月期決算によると、売上高5184億4700万円、営業利益7億4000万円(前期は44億3800万円の損失)、経常利益23億4600万円(前期は29億700万円の損失)、親会社に帰属する当期利益98億7200万円(前期は247億9100万円の損失)となった。

売上高は、期首より新収益認識基準を適用し、消化仕入れ契約に基づく売上高等の計上方法を変更した。これら会計処理方針の変更による影響を除外した前期までの売上高に相当する「総額売上高」では7881億800万円となり、緊急事態宣言を受けた店舗の休業が前期に引き続き発生したものの、実質ベースでは前期比6.6%増だった。

利益面では新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、前期よりも売上高が回復したことから各利益は黒字転換している。

百貨店事業は、総額売上高は3850億9500円(10.7%増)、営業利益は9億3900万円(前期は営業損失19億300万円)。阪急阪神百貨店において、休業期間中の人件費や家賃、償却費など38億1900万円を特別損失に計上している。

2021年10月以降、外出機会や対面のコミュニケーションシーンの増加に伴い、ファッションやギフトのニーズが高まったが、2022年1月には、再度の感染拡大に伴い、シニア層、ファミリー層を中心に来店が減少するなど、年度を通じて新型コロナウイルス感染症の影響を受けた。

建て替え工事を続けていた阪神梅田本店は、2021年10月8日に先行オープン、12月8日に1階から9階がフルオープンした(2022年4月6日に地下食品売り場を含むグランドオープン)。外食・中食・内食のあらゆるシーンへの提案を強化し、4フロアに展開を拡大した食を中心として新たな体験価値に対する顧客の反応は高く、幅広い顧客層の来店につながったという。

食品事業は、総額売上高が3272億500万円(11.8%増)、営業利益は53億2600万円(30.3%増)。イズミヤ社は、スーパーセンター内の食品部門の取り込みで増収となったが、既存店での前年の巣ごもり需要の反動による売上減(既存店売上高前年同期比2.7%減)と、コスト増で減益となった。

阪急オアシスは減収となったものの、売上総利益率の改善により、増益だった。高利益体質への転換を基本方針として掲げ、マーケット対応力の強化などに取り組み、既存店売上高前年同期比0.5%減(客数0.1%減、客単価0.5%減)。客数は前年並みとなったが、1回あたりの買い上げ点数減少により、客単価が前年をやや下回っている。

商業施設事業は、総額売上高428億7900万円(34.1%減)、営業利益3億9100万円(前期は営業損失7億5700万円)。イズミヤ店舗における衣料品・住居関連品販売、テナント管理を行うエイチ・ツー・オー商業開発において、直営売り場の縮小により大幅な減収となったものの、コスト削減・テナント化というSC推進が順調に進行し、増益となっている。ビジネスホテルを運営する大井開発では、稼働率の改善に加えて、コスト削減を進めたことから、増収増益を計上した。

次期は、売上高6600億円(27.3%増)、営業利益80億円(980.1%増)、経常利益70億円(198.3%増)、親会社に帰属する当期利益80億円(19.0%減)を見込んでいる。

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