大手百貨店/12月売上高、中国客減でJ.フロントとH2Oが前年割れ
2026年01月06日 12:01 / 月次
百貨店4社が発表した12月の売り上げ速報によると、三越伊勢丹ホールディングス(三越伊勢丹既存店)前年同月比1.9%増、J.フロントリテイリング(百貨店事業合計)1.9%減、エイチ・ツー・オーリテイリング(阪急阪神百貨店全店計)3.9%減、高島屋各店計(国内百貨店子会社含む)4.1%増だった。
| 社名 | 売上高前年同月比 |
| 三越伊勢丹 | 1.9%増 |
| J.フロントリテイリング | 1.9%減 |
| H2Oリテイリング | 3.9%減 |
| 高島屋 | 4.1%増 |
■三越伊勢丹HD(2025年3月期売上高:5555億円)
伊勢丹新宿本店店頭前年同月比3.1%増、三越日本橋本店店頭5.8%増、三越銀座店3.0%減などで、三越伊勢丹計(既存店)は1.9%増と4カ月連続で前年を上回った。
函館丸井今井8.5%減、仙台三越7.0%減、新潟三越伊勢丹1.5%減、静岡伊勢丹13.3%減、名古屋三越7.8%減、高松三越8.3%減、岩田屋三越2.0%減など、国内グループ百貨店計は5.2%減、国内百貨店計は0.5%減となっている。
売上高の中核である、国内外の識別顧客売り上げが、堅調に推移している。
特にエムアイカードとアプリを連携させたMI Wメンバーやカスタマー・プログラム上位顧客の売り上げが好調だった。
海外顧客も、海外外商を中心に同社とつながった個客の売り上げが伸長しており、CRM戦略の効果が高まっているという。
商品別では、シーズン需要により宝飾・時計や装身具が好調だった。基幹3店では、ラグジュアリーブランドのコート、セーター、スキンケアなども国内顧客に支持された。
新宿本店では、月の後半から展開している春物アイテムへの関心も見られた。
■J.フロントリテイリング(2025年2月期売上高:4418億円)
大丸松坂屋百貨店合計の売上高は前年同月比0.9%減、博多大丸、高知大丸を含めた百貨店事業の合計売上高は1.9%減だった。
12月は、外商売り上げが好調を持続したものの、休日数が前年より1日少なかったことに加え、訪日外国人売り上げが前年を大きく下回ったことが響いた。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、客単価が2.7%増と前年を上回ったものの、客数が18.8%減と大きく落ち込んだことから、16.6%減となった。免税を除いた国内売上高は1.7%増となっている。
店舗別では、15店舗中7店舗が前年を上回った。大丸梅田店は、上層フロアの改装に伴う売り場閉鎖の影響などにより前年を下回った。
■エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)(2025年3月期売上高:6817億円)
百貨店事業の全店計の売上高は、前年同月比3.9%減となった。内訳は阪急本店6.7%減、阪神梅田本店7.3%増、支店計2.9%減。
12月は阪急本店の改装による売り場閉鎖の影響が継続したことに加え、気温が比較的高く推移したため重衣料を中心とする冬物ファッションの動きが鈍化した。
一方、暦の巡り合わせが良く、年末年始商戦は順調で国内客の売上高は前年並みだった。
インバウンドは、関西国際空港の中国便減少の影響もあり、中国客の売り上げが約4割減と苦戦。免税全体でも前年を下回った。
阪神梅田本店は、人気キャラクターの複合ショップのオープンや、11月にリニューアルした食品売り場が好調に推移し、全館の店頭売上高は約1割増と増加した。
阪急本店は大型改装による売り場縮小の影響で、全館の売り上げが前年を下回った。
中間価格帯の商品の動きが鈍かったものの、ブライダルニーズが好調なアクセサリーや、4階のコンテンポラリーファッションは前年を上回った。
免税売上高は、海外VIP顧客は比較的堅調に推移するも、中国からの旅行客の大幅減少による影響が大きく、前年を下回った。
また、100万円以上の高額品の売り上げが前年を上回り、全体を下支えした。
■高島屋(2025年2月期営業収益:5750億円)
高島屋各店計は4.3%増、岡山高島屋、高崎高島屋を含めた国内百貨店計は4.1%増だった。
免税売上高は11.1%減となっている。
免税を除いた店頭売上高は6.0%増となっている。
国内顧客は、気温の低下にともない冬物衣料・雑貨に動きがみられたことや、年末にかけて食料品が堅調に推移したことで前年実績を上回った。
インバウンド顧客は、中国による「訪日自粛要請」の影響などもあり、前年実績を下回った。
店舗別売上高は、大阪店、堺店、京都店、日本橋店、横浜店、新宿店、玉川店、EC店が前年実績を超えた。特に堺店は24.4%増と大きく伸ばしている。
商品別売上高(同社分類)は、特選衣料雑貨、宝飾品、子ども情報ホビー、リビング、食料品、食堂が前年実績を上回っている。
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