コロワイド 決算/4~6月税引前利益39.5%減、豪ステーキ店買収などで
2025年08月08日 17:02 / 決算
コロワイドが8月8日に発表した2026年3月期第1四半期決算によると、売上収益672億7700万円(前年同期比6.1%増)、税引前利益12億5500万円(39.5%減)、親会社に帰属する当期利益4億8500万円(53.0%減)となった。
6月にオセアニア地域No.1のステーキレストランチェーンを運営するSeagrass Holdco Pty Ltd.(豪)の全株式を取得。店舗拡大のみならず、牛肉の安定的な調達やアジアを中心としたサプライチェーン網の構築による流通収益の強化に向けた活動も進めている。
この株式取得に伴う一過性の費用として3億1400万円を販売費・一般管理費とその他の営業費用に計上し、また前連結会計年度末と比較して大幅な為替相場の変動が発生したことから為替差損4億2600万円を金融費用に計上した。
セグメント別の売上収益は、コロワイドMD239億5300万円、アトム71億3600万円、レインズインターナショナル210億9500万円、カッパ・クリエイト181億9000万円、大戸屋ホールディングス87億400万円、その他126億1700万円となっている。
店舗の出退店は、直営レストラン業態22店舗、直営居酒屋業態4店舗、合計26店舗を出店。一方、直営レストラン業態6店舗、直営居酒屋業態2店舗、合計8店舗を閉店した。
また、6月にSeagrass Holdco PtyLtd.を連結子会社としたことで19店舗を加え、第1四半期連結会計期間末の直営店舗数は1461店舗、FCを含めた総店舗数は2602店舗となっている。
国内外食事業において「牛角焼肉食堂」や「大戸屋ごはん処」を中心に出店を進めているほか、しゃぶしゃぶ温野菜のフードコート向け新業態となる「温野菜ごはんがおいしいスープ食堂」を開発・出店するなど、新たな取り組みも行った。
各業態では、グランドメニューの変更を通じて体験価値の向上を目指すと共に、適正な価格転嫁を進めている。加えて、TVCMの放映や人気YouTuberやアニメのキャラクターとのコラボ企画により、ブランドおよび商品の訴求力向上にも取り組んだ。
海外外食事業では、インドネシアにおいて牛角をさらに出店。加えて、中東エリアでは「GYU BOSS」と「牛角」の両ブランドの出店に向けた工事を進めている。
通期は、売上収益2884億2700万円(7.2%増)、親会社に帰属する当期利益21億2900万円(70.4%増)を見込んでいる。
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