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DNP/食品の微生物検査を効率的に行う計測システムを開発

2015年06月08日 / IT・システム

大日本印刷は6月8日、食品・飲料メーカーなどの微生物検査業務向けに販売している「DNP微生物検査用フィルム培地 Medi・Ca」に対応した計測システムを開発し、販売を開始すると発表した。

DNP微生物検査用フィルム培地 Medi・Ca(メディカ)は、微生物の培養に必要な栄養成分などをシート状のフィルムにコーティングした製品で、シャーレを使用した従来の寒天培地に比べ、取り扱いが簡単で、確実かつ効率的に検査作業を進めることができる。

食品・飲料メーカーの検査作業者は、寒天を使った培地(寒天培地)やシート状の簡易培地で微生物を培養した後、微小な菌の集合体であるコロニーの数の計測を目視と手作業で行っているが、この作業は計測に時間がかかるため作業者の負荷が高く、作業者によって計測結果に誤差が生じる場合もあった。

これまでもコロニーの数を計測(カウント)するシステムはあったが、複雑な設定作業や測定精度の低さなどが課題となっていた。

これらの課題に対し、画像解析技術を活かし、「DNP微生物検査用フィルム培地 Medi・Ca」に対応した精度の高いコロニーカウントシステムを開発した。

「DNP微生物検査用フィルム培地Medi・Ca」に培養したコロニーの画像の取込み、自動計測(カウント)、計測結果と画像の保存を一括して簡単に行え、処理速度は画像1枚あたり約5秒で、14枚連続で処理できるため、計測作業時間の短縮と作業員の業務負荷を軽減する。

独自の画像解析技術により、感度調整が不要で目視と同じレベルの精度の高いコロニーの計測が可能で、計測作業を平準化して作業者によるカウント誤差を解消する。

なお、計測結果と画像が日付、種類ごとに自動保存されるため、検査結果の検索や確認を容易に行える。

<セット内容>
セット内容

セット内容は、コロニーカウントシステムアプリケーション、専用PC(写真左)、専用スキャナー(写真右)で、価格は税別53万円。

食品・飲料・菓子メーカー、飲食チェーン店などを中心に「DNP微生物検査用フィルム培地Medi・Ca」のメリットをより生かせる本システムを採用することで、「DNP微生物検査用フィルム培地Medi・Ca」と合わせて3年で累計6億円の売り上げを目指す。

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