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マツモトキヨシHD/売上高0.5%減、当期利益23.5%増

2010年02月12日 / 決算

マツモトキヨシホールディングスが2月12日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は2978億6900万円(前年同期比0.5%減)、営業利益116億2100万円(3.4%増)、経常利益131億5600万円(5.1%増)、当期利益70億3500万円(23.5%増)となった。

第3四半期の小売事業は、天候の影響でシーズン商品が伸び悩み、新型インフルエンザの罹患懸念による通院患者の増加で調剤は伸長したが、期間の主力商品の総合感冒薬は不振だった。しかし、出店の寄与、顧客の節約志向や価格意識に即応した商品展開、付加価値のあるMKカスタマー商品の拡充、効果的な販促施策の推進などで利益確保を目指した。

店舗面では、事業会社マツモトキヨシの顧客利便性を捉えた狭小スペース型の新業態店舗「Medi+マツキヨ」2号店を含め、グループとして49店舗を出店。重点施策としての顧客や環境変化/ニーズへの対応を目的に37店舗を改装し、スクラップ・アンド・ビルドを含め将来業績に貢献しない店舗を34店舗閉鎖した。

期末グループ店舗数は983店舗となり(11月30日に連結子会社化されたミドリ薬品の150店舗は除外)、その領域は1都1道2府36県となった。小売事業の売上高は薬粧2703億8200万円(1.7%減)、ホームセンターの売上高は46億5300万円(10.2%減)となった。

卸売事業は2009年10月、岐阜県に8店舗を展開するイシヰとのフランチャイズ契約、前期のフランチャイズ契約先と既存契約先の出店に対する商品供給が増加し、前期に子会社化した茂木薬品商会による業務提携先企業への商品供給の増加など、順調に拡大した。

このため、卸売事業の売上高は205億100万円(19.3%増)となった。全社では販売費・一般管理費がカウンセリング強化などで人件費は若干増加したものの、効率的な販促施策による宣伝費の抑制などで削減を図った。

通期は売上高4000億円(2.0%増)、営業利益164億円(0.5%増)、経常利益180億円(0.1%増)、当期利益86億円(11.3%増)を見込んでいる。

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