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ローソン/製販一体型の店内調理システムを全国に導入

2010年06月17日 / トピックス店舗

ローソンと神戸物産の折半出資合弁会社の神戸ほっとデリは6月16日、製販一体型の店内調理システム「ローソン神戸ほっとデリ」を全国のローソン店舗へ導入開始すると発表した。

コンビニエンスストアとデリカテッセンの融合モデルとして、2010年度中に関東地区・関西地区を中心にローソン200店舗に展開する。2015年度までに全国1000店舗への展開を目指す。

ローソンは、店内で調理したできたて弁当の提供を目指し、2004年から6年間実験を重ねてきた。ローソンと神戸物産との合弁会社神戸ほっとデリ社は、両社のノウハウを活用した新システムを構築。

目の前で調理し、来店客自身で盛り付けるビュッフェなどオープンキッチン方式を採用する。

「ローソン神戸ほっとデリ」は、いつでも・どこでも・手軽にレストランのできたての味を提供する。同システムは、ライブキッチン、彩りビュッフェ、できたて弁当の3つの仕組みを導入する。

「ライブキッチン」は、注文を受けてから目の前で調理するあつあつメニューを提供。「オムライス」、「豚焼肉弁当」、「海鮮焼きそば」、「生パスタ」、「ピザ」など約10種類の品ぞろえ。

「彩りビュッフェ」は、豊富なメニューがそろうセルフ式盛り放題コーナーで、「カレー」、「ビーフシチュー」、「揚げ鶏の黒酢あんかけ」、「コロッケ」、「かぼちゃ煮」、「鶏肝のしぐれ煮」、「ポテトサラダ」、「厚焼き玉子」など約25種類を日替わりで販売する。

「できたて弁当」は、昼食などのピーク時間に用意する本格店内調理弁当、「チーズハンバーグ弁当」、「鶏と根菜の辛味和え弁当」、「鶏照り焼き弁当」、「鶏そぼろ弁当」など約10種類を日替わりで販売する。

店舗の立地にあわせて「ドリップコーヒー」や「焼きたてパン」、「デザート」などを組み合わせる予定だ。

「ローソン神戸ほっとデリ」では、効率よく調理を行うため「パーツアッセンブル方式」(部品の組み合わせ)を採用している。「パーツアッセンブル方式」は、食材ごとに分かれた複数のパーツを組み合わせて各種惣菜に調理する仕組み。

国内外にある神戸物産社の自社工場などで各パーツを生産し、パーツごとに適した温度帯で配送・保存する。店舗では、中間加工された食材のパーツを組み合わせるだけで簡単に本格的な料理ができあがる。この仕組みによって、小さな厨房で豊富なメニューを、短時間で、おいしく作ることが可能となる。

パーツアッセンブルシステムを採用するため、顧客の人数に応じて、作る量を柔軟に調整できるので、ベンダー工場で製造する弁当と比較し店舗での食品廃棄を削減することができる。

ベンダー工場での製造後の冷却や、召し上がる前のレンジアップ等での再加熱がなく、店舗への配送回数の削減などによりCO2排出量の削減を図ることができる。

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