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コンビニ/震災・停電で、電池20倍、ふりかけ11倍を販売

2011年03月27日 / トピックス経営

流通経済研究所は3月25日、東日本大震災の発生から10日間(3月11日~20日)を対象に、関東圏のコンビニエンスストアが扱う主要品目の販売動向を取りまとめた。
1店舗あたりの売上指数で見ると、3月11日の震災当日は東京23区の指数が高くなり、休日となった12日以降は郊外部の売上指数が上昇した。スーパーマーケットで主要商品が相次いで品薄となり、コンビニの存在感が増した構図が読み取れる。
震災が発生した3月11日に販売が急増した食料品目は、カップ麺(前週同曜日比4.1倍)、米飯加工品(6.0倍)、レトルト製品が含まれる調理済みカレー(5.7倍)、冷凍ピザ・グラタン類(5.1倍)、冷凍米飯加工品(8.6倍)など。
日用品では、電池(11.3倍)、ローソク(9.7倍)、紳士肌着(4.0倍)など。保存性が高いものや、調理が不要なもの、もしくは簡便に調理できるものが目立った。
関東地方での計画停電がスタートした14日から、販売が大きく増えたのは、湯沸しで調理できる製品。
インスタント袋麺が14日に8.8倍に達したほか、スパゲッティが10.0倍になった。震災直後から販売が大きく増えた調理済みカレーも14日に6.6倍と、当期間の最高を記録した。また、缶詰類の販売増も目立った。
水産缶詰(マグロ・カツオ以外)は8.6倍、野菜缶詰は7.9倍、畜産缶詰は14.9倍に増えた。ふりかけ(11.9倍)、お茶漬の素(17.0倍)、のり(9.0倍)の販売増も目立った。
日用品では、電池は(20.6倍)。ウエットティッシュ(15.5倍)やハンドソープ(15.8倍)となった。
勤務終了後の外出を控える動きを反映してか、ビール、発泡酒といった酒類も一定以上の販売水準をキープした。
機能性食品が含まれる健康食品の販売も高水準で推移し、14日に5.7倍に達した。保存食としての側面で需要が増えたと見られる。
集計は、関東エリアの大手4チェーンのコンビニエンスストア約220店舗のPOSデータを基に、JICFSコードの細分類別の品目で集計した。
■東日本大震災発生から10日間の関東圏のコンビニエンスストアの販売動向調査http://www.dei.or.jp/aboutdei/pdf/press/press_110325_01.pdf
■震災当日から10日間の販売動向POSデータhttp://www.dei.or.jp/aboutdei/pdf/press/press_110325_02.pdf

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