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ウォルマート/商品のサステナビリティ評価でデータソース構築

2009年07月21日 / 海外経営

ウォルマート・ストアーズ・インクは7月16日(現地時間)、サプライヤー、アソシエイト(従業員)、サステナビリティ関連分野の有識者など約1500名を招き、世界規模での「サステナブル商品インデックス」の開発方針を発表した。

「インデックス」は、商品のサステナビリティを評価するための一元的なデータソースの構築を目指すもの。

ウォルマートは、「サステナブル商品インデックス」の開発を、今後、3つの段階に分けて進めていく方針。第1段階として、同社と世界各国で取引のある10万社余りのサプライヤー企業を対象にした調査を計画している。同調査は、各サプライヤー企業のサステナビリティに関する取り組み状況を評価するもので、「エネルギーと気候変動」、「素材効率」、「天然資源」、「人と地域社会」という4つの分野を包含する15項目の質問から構成されている。

第2段階として、ウォルマートは、有力大学が参加するコンソーシアムの基盤作りを支援し、同コンソーシアムがサプライヤー企業、小売企業、各種NGO、政府機関などと連携して、原材料から廃棄までの商品のライフサイクルに関する世界的な情報データベースを構築することを支援していく。ウォルマートは、既に「サステナビリティ・インデックス・コンソーシアム」に対して設立資金を提供し、他の小売企業やサプライヤー企業にも協力を呼びかけている。同社は、1社または複数の有力テクノロジー関連企業と提携して、実際の「インデックス」の運用に用いるオープンプラットフォームの開発を進める計画だ。

「インデックス」開発の最終段階では、個々の商品ごとに集められたサステナビリティに関する情報を、顧客にとって分かりやすい形に数値指標化することが可能になる。これによって、顧客は、商品の品質や生産・流通プロセスに関して、高いレベルの透明性を享受できるようになる。

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