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くろがねや/2009年5月期、売上高1.1%増、経常利益54.1%減

2009年06月26日 / 決算

くろがねやが6月26日に発表した2009年5月期決算によると、売上高は171億700万円(前年同期比1.1%増)、営業利益2億6500万円(54.9%減)、経常利益2億8200万円(54.1%減)、当期利益1億5600万円(36.5%減)となった。

商品在庫の適正化と店舗作業のコスト削減を目的とした自動発注システムなど、店舗と本部とのネットワーク構築による作業指示の迅速化、全店の統一した棚割など収益性向上の施策を実行した。また、既存店舗(標準型店舗)のスーパーデポ化へのリニューアルにより、より幅広いニーズに対応できる核店舗として、商勢圏の既存店舗との相乗効果を計りつつドミナントの強化を推進した。

神奈川県都築区の「ノースポート横浜店」、東京都稲城市の「スーパーデポ稲城押立店」では、山梨県ワイン醸造会社12社の県産ワイン80種を集め、近年のワインブームに対応した売場を新設し好評を得た。

今後この地区の店舗では山梨県の特徴的な商品も積極的に販売し、他社との差別化を計る。さらに、スーパーデポ韮崎店(昨年10月29日)を増床し、スーパーデポ一宮店(11月19日)を移転・増床した。期末店舗数は、山梨県に13店舗、神奈川県に6店舗、東京都に1店舗の計20店舗、売場面積は7万195㎡となった。

部門別の概況は、ダイニング用品部門で鍋・フライパンなどの調理器具用品の販売が好調に推移し、売上高19億9900万円(1.0%増)となった。

ホームファニシング用品部門は、インテリア用品の収納ケースの販売が好調に推移し、売上高は12億500万円(2.0%増)。

デイリー用品部門は、住関連用品の販売が低調だったが新型インフルエンザの影響により、マスクの販売が大きく伸びたため売上高は29億7100万円(0.2%増)と横ばいで推移。

園芸用品部門は専門員の売場配置により、植物類の販売が好調に推移。ペット用品部門は、前期低調だったフード関連商品の販売が回復し、ペットと健康ケアー関連商品の販売が好調に推移し、売上高は39億8100万円(2.7%増)となった。

カルチャー用品部門では、タスポ使用による利用者減少の影響でタバコの販売が低調だった。売上高は8億8500万円(9.2%減)と減少した。

その他用品部門は、2店舗を増床した結果4店舗が大型店となったことで、DIY用品等の販売が好調に推移した。売上高は45億8900万円(6.3%増)となった。利益面では仕入先の変更や値入率の改善などを図ったが、棚卸資産の新会計基準が適用されたため、仕入原価の増加等で荒利益率は27.3%(0.2%減)となった。販売費・一般管理費は、前期の新規出店や増床で不動産賃借料等が増加し、8.5%増加した。

来期は売上高179億900万円(4.7%増)、営業利益5億2000万円(95.7%増)、経常利益5億1600万円(83.1%増)、当期利益3億900万円(97.2%減)を見込んでいる。

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