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はせがわ/営業利益24.7%減、退職給付会計方針の変更で

2009年05月20日 / 決算

はせがわが5月19日発表した2009年3月期連結業績によると、売上高は211億5800万円(前年同期比3.4%減)、営業利益8億4900万円(24.7%減)、経常利益4億1700万円(47.6%減)、当期利益1億8300万円(66.0%減)となった。

本業回帰に基づき、国内でホームセンター事業、総合アミューズメント事業を営んでいた100%子会社をそれぞれ解散。ミャンマーでのホテル投資事業とサービスアパートへの投資事業関係会社などの株式及び貸付金を譲渡して、非本業事業の整理を完了した。

本業事業の宗教用具関連事業では、エリア制による地域への柔軟な販売体制をとるほか、他社との差別化を図った。

この結果、売上高は、宗教用具関連事業の小売部門で増収となったが、ホームセンター事業と総合アミューズメント事業からの撤退などの影響によって、3.4%減となった。

営業利益は、退職給付に係る会計方針を変更したため、退職給付費用が一時的に増加した影響などによって24.7%減となった。経常利益は、営業利益段階までのマイナス要因に加えて、営業保証金の増加に伴って貸倒引当金繰入額(営業外費用)が増加したことなどから、47.6%減となった。

当期利益は、特別損失として、非本業事業の整理に伴う減損損失や関係会社株式売却損、投資有価証券評価損などを計上したが、本業の宗教用具関連事業を営む国内子会社2社の業績が堅調に推移したことや、非本業事業の整理に伴って過年度に計上した評価損を含めた損失に対する繰延税金資産を計上したこともあって、66.0%減の減少幅にとどまった。

事業別にみると、主力の小売部門では、エリア制のもとで営業店におけるカルチャー教室や仏事セミナーの開催など地域に密着した企画、競争相手に先駆けた季節商品の早期展開、友の会会員獲得による顧客基盤の強化、商品の「品質・産地」の正確な表示など顧客視点での営業活動を強化したことなどから、店舗販売では、114億800万円(1.6%増)、企業提携販売では、24億2700万円(2.0%減)、墓石の売上高については、47億9100万円(2.1%増)となり、小売部門全体の売上高は186億2600万円(1.2%増)となった。

2010年3月期の業績予想は、売上高221億6200万円、営業利益12億3400万円、経常利益9億200万円、当期利益3億4300万円を見込んでいる。

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