流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





アスクル/ネット通販事業の減損処理で当期利益20%減

2009年12月16日 / 決算

アスクルが12月16日に発表した2010年5月期第2四半期決算によると、売上高は935億円(前年同期比2.5%減)、営業利益36億900万円(0.2%増)、経常利益35億4200万円(3.7%減)、当期利益15億7200万円(19.6%減)となった。

第2四半期は、9月に循環型ごみゼロ配送「ECO-TURN配送」の対象地域を東京23区や神奈川県などに拡大した。また、業務統合システムを予定通り11月に稼動した。

売上面では、4月の物流子会社Bizexの取得で増収となり、新型インフルエンザの影響で衛生商品の販売が伸びた。一方で顧客企業の家具などの耐久財の需要低下などが見られ、商品の販売価格と購入客単価が低下した。

売上総利益は、8月に発刊したカタログで戦略商品を値下げし、前期比で減少したものの、前期に高騰していた原材料価格が落ち着いていることから、売上総利益率が0.6ポイント上昇した。

また、売上の減少と顧客数の拡大、利用促進のための販売促進策の実施などで売上高販管費比率は0.5ポイント上昇したものの、徹底した経費削減に努め、販売費・一般管理費は185億8400万円(前期比で増減なし)となり、営業利益は微増ながら増益となった。

経常利益は物流子会社の取得などに伴う有利子負債の金利負担が発生し減益。一方、個人向けECサイトの構築と事業展開のため、11月にアスマルを設立。既存の個人向けインターネット通販事業(ぽちっとアスクル)で使用している固定資産を減損処理したことなどから当期利益は減益となった。

通期は売上高2030億円(6.6%増)、営業利益70億円(15.0%減)、経常利益68億円(17.5%減)、当期利益33億円(27.1%減)を見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧