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イズミヤ/当期利益15%増、グループの収益力強化進む

2008年10月09日 / 決算

イズミヤは10月8日、2009年2月期中間決算を発表した。それによると売上高は1898億8400万円(前年同期比0.5%増)、営業利益32億8100万円(10.7%減)、経常利益27億4100万円(9.8%減)、当期利益10億3600万円(15.0%増)となった。

そのうち、総合小売業の営業収益は1820億9700万円(0.5%増)、営業利益は19億7500万円(13.6%減)で、戦略業態「スーパーセンター」紀伊川辺店(和歌山県)を4月に開店。GMS業態は、既存店を活性化するために、地域特性や競合環境等、マーケットに対応した改装を4月に多田店(兵庫県)、6月に若江岩田店(大阪府)で実施した。

商品政策では、賃金が伸び悩む中で生活必需品の値上げが相次ぎ、注目が商品価格に集まる中、当期は適正価格の追求を徹底することを方針に掲げ、開発商品の強化を図り、開発商品の売上高は148億円(31%増)となり、全体の売上高に占める構成比は9.9%(7.5%)となった。

プライベート・ブランド「good-I」は、食料品、衣料品、住居関連品を合わせた当上期における取り扱い品目数の合計が1,584品目(昨年度1,465品目)、売上高は130億円(25%増)となり、全体の売上高に占める構成比は8.8%(昨年度6.9%)となった。

一方で、食品商品部、衣料商品部、住関商品部を統括する組織として新設した商品統括部の下、SV部が軸となって各商品部の機能に横串を通し、クロス・マーチャンダイジングを推進しました。GMSの食品フロアでの住居関連部門の関連品販売の強化、社会催事における衣・食・住合同の売場づくりにより、生活場面に合わせた品揃えを売場展開を積極的に推進した。

グループ事業政策は、収益力強化をめざし、不採算店舗の閉鎖や収益力の高い業態への転換を進め、テンファッションズは、上期に不採算店12店舗を閉鎖し、5店舗(全てグループ外出店)を新規出店した。

書籍・雑誌の販売会社のアバンティブックセンターは、2店舗を閉鎖し、取引条件の改善や事務作業の効率化を進めるために取次先をトーハンに一本化した。

飲食事業のサンローリーは、不採算店の4店舗を閉鎖・統合し、新たに1店舗を出店した。

平成20年3月1日に大阪デリカとイズミヤの惣菜部門を統合して設立したデリカ・アイフーズは、上期に店舗での運営体制と本部での商品開発体制の整備を推進し、下期からは製造・仕入・販売を一体化する。

通期の見通しでは、11月にGMS業態の西宮ガーデンズ店(兵庫県)が「阪急西宮ガーデンズ」の核テナントとしての出店し、GMS業態の枚方店(大阪府)と、専門店業態の京都店(京都府)、庄内店(大阪府)を10月に改装する。

平成19年11月に機能を刷新したネットスーパー「楽楽マーケット」は、ガソリン高などを背景として好調に推移する中、更なる事業拡大を目的として配送エリアを拡大し、大阪府と京都市内(共に一部エリアを除く)に加え、下期において兵庫エリアでの実施を計画している。

業績は売上高3860億円(1.3%増)、営業利益72億円(6.0%増)、経常利益60億円(8.1%増)、当期利益22億円(9.4%増)を見込んでいる。

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