イズミヤ/2月期、売上高増減なし、当期利益52.0%減
2009年04月08日 / 決算
イズミヤが4月8日に発表した2009年2月期決算によると、売上高は3811億3100万円(前年同期比で増減なし)、営業利益53億3900万円(21.4%減)、経常利益41億8900万円(24.5%減)、当期利益9億6500万円(52.0%減)の減益となった。
事業別の概況は、物販子会社を含む総合小売業の営業収益は3661億5100万円 (0.2%増)、営業利益は30億5700万円 (27.8%減)と増収減益。店舗面では戦略業態「スーパーセンター」の第6号店となる紀伊川辺店を昨年4月に開店した。
GMS業態では、阪急電鉄が開業したショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」の核テナントとして西宮ガーデンズ店を11月に開店。既存店の活性化策として、地域特性や競合環境などに対応する改装を4月に多田店、6月に若江岩田店、10月に庄内店、京都店の4店舗で実施した。
また、スーパーマーケット業態の美加の台店を6月よりはやしの運営に変更。並行して8月に衣料単独店の尼崎店、ことし1月に真正店を閉店した。
商品面では、品質と価格を追求した自社開発商品に支持が集まった。自社開発商品の売上高は315億円(19.0%増)となり、全体の売上高に占める構成比は10.5%となった。開発商品の主力であるプライベート・ブランドの「good-i」は、食料品、衣料品、住居関連品を合わせた取扱品目数で2206品目(2.8%増)、売上高は275億円(14.4%増)となった。
組織面では、食品商品部、衣料商品部、住関商品部を統括する組織として新設した商品統括部の下、SV部が軸となって各商品部の機能を横断化させ、クロス・マーチャンダイジングを推進した。GMSの食品フロアでの住居関連部門の関連品販売の強化や、母の日や父の日などの社会催事における衣・食・住合同の売場づくりで、生活に合わせた品揃えや売場展開を積極的に推進した。
環境負荷削減の取組では、カーボンオフセット付商品の第一弾としてプライベート・ブランド商品「お茶パック」を8月に発売。4月から白梅町店、今年1月から和歌山店、紀伊川辺店でレジ袋有料化を開始した。レジ袋有料化店舗は光風台店、桂坂店と合わせて計5店舗。
グループ物販事業では、テンファッションズがスクラップ&ビルドで22店舗を閉鎖し、14店舗(グループ外出店)を出店した。書籍・雑誌等の販売会社のアバンティブックセンターも2店舗を閉鎖し、1店舗を出店。並行して取引条件の改善や事務作業の効率化を進めるために取次先をトーハンに一本化した。
飲食事業のサンローリーは、不採算店の6店を閉鎖・統合し、3店舗を出店した。連結対象子会社となったはやしは、10月にJR長瀬駅前店を「まるとく市場はやし」に業態変更した。さらに中国蘇州での新店開設に向けて、5月に中国現地法人「蘇州億珠美亜商貿有限公司」を設立した。
その他事業の売上高は381億3800万円 (14.4%減)、営業利益は23億3500万円 (16.4%減)の減収減益。総合ビルメンテナンス事業のカンソーはアリオ鳳、岸和田カンカンWEST、門真プラザなどグループ外からの受託を拡大した。
倉庫業・物流受託業のサン・ロジサービスは、ことし1月よりイズミヤのネットスーパーとして再構築し、新規オープンした昆陽店ネットスーパー(新楽楽マーケット)でのピッキング・配送サービスを担い、事業拡大の取組を続けている。
次期は、売上高3870億円(1.5%増)、営業利益54億円(1.1%増)、経常利益42億円(0.3%増)、当期利益10億円(3.5%増)と増収増益の見通し。
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