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カスミ/低価格商品充実で売上増、売上高1061億円

2008年10月19日 / 決算

茨城県など北関東域を中心にスーパーチェーンを展開するカスミは10月17日、2009年2月期中間期決算を発表した。それによると、売上高は1061億9200万円(前期比4.8%増)、営業利益26億9500万円(4.1%減)、経常利益28億8400万円(6.5%減)、当期利益12億2200万円(33.1%増)となった。

営業・商品面では、値ごろ感を重視した商品政策を進めた。野菜などの生鮮食品でばら売りを強化し、加工食品ではイオングループのプライベートブランド「トップバリュ」の拡販と「エブリデイロープライス」商品を充実させた。また、顧客満足度の高い店づくりに役立てるため「お客様モニター店舗調査制度」を導入。モニターに利用店舗の接客・衛生・サービスの各項目について調査させ、店舗運営・業務の改善に取り組んだ。

出退店状況では、堀米店・八街朝日店の2店舗を開店し、総店舗数135店舗体制とした。既存店の活性化策では、協和店など3店舗の改装を実施。また北本店ほか3店舗をディスカウント業態のFOOD OFFストッカーに転換した。これでFOOD OFFストッカー店舗数は15店舗となった。

環境負荷削減の取り組みでは、行政・市民団体との協定を締結した茨城県笠間市内の4店舗と、FOOD OFFストッカーに業態転換した3店舗でレジ袋の無料配布を中止。これによりレジ袋配布中止店舗は25店舗に拡大した。

下期の見通しは、値ごろ感を重視した商品政策をより一層進めて買上点数、客数の増加を図り、トップバリュ拡販を推進。売上総利益率の改善に努める。環境配慮型店舗の実験や自社リサイクルの拡大などのほか、フードスクエア ピアシティ石岡中央店(茨城県石岡市)など5店舗を出店、5店舗の改装を予定するなど引き続き設備投資も拡大。

通期の業績予測値は売上高2108億円(3.9%増)、営業利益53億円(13.6%減)、経常利益61億円(9.4%%減)、当期利益29億円(前年同期比16.6%%増)と、引き続き営業・経常利益の減益を予想する。

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