流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





コックス/2009年2月期、当期損失11億9700万円

2009年04月06日 / 決算

コックスが4月6日に発表した2009年2月期決算によると、売上高は208億3600万円(前年同期比0.7%減)、営業損失7億6800万円(前期は5億8400万円の営業利益)、経常損失6億3900万円(7億4200万円の経常利益)、当期損失11億9700万円(300万円の当期利益)の減収減益となった。

SPA業態「Ikka」を中心としたSPA事業をへののさらなるシフトに取組んだ。商品面では、SPA事業展開力の強化のため、マーチャンダイジングプラットフォームのレベルアップを目指し商品計画系システムを新たに導入。さらに今後の業容拡大に備えて、Ikkaのプライベートブランド商品専用物流センターを移転・拡大した。

営業面では、マネージャー・店長・販売スタッフの顧客満足研修を強化しレベルアップに取組み、Ikkaの中国出店1号店を10月にイオン北京国際商城ショッピングセンターにオープンした。

ブランド開発面では、30~40代のメンズ都市型のSPAブランド「CARDIOGRAPH」を開発。1号店を昨年9月に越谷レイクタウンにオープンした。これまで実験を行ってきた団塊世代向け業態「NEWPORTCLUB」は、計画通りの成果を挙げられず全3店舗を「COX」のメンズ単独店舗に業態転換した。店舗展開面ではIkka20店舗を含む38店舗を新設、COXなど22店舗を閉鎖し、期末店舗数は234店舗となった。

業績面では急激なマーケット状況の変化に十分対応できず、店舗数増加による売上増加要因があったものの、新店の売上低迷と既存店の売上減少(既存店対前期比11.3%減)が影響し売上減となった。売上総利益は見切りロスの増加などにより売上総利益率が51.2%と前年より1.0ポイント低下し、106億10百万円(2.4%減)。

販売費・一般管理費は、新規出店による人件費・設備費の増加などで115億円(10.2%)と増加。このほか減損損失2億6600万円の特別損失も計上したため、当期損失が増大した。業態別売上高は、SPA業態のIkkaが99億7700万円(10.7%減)、COXなどの他ブランド合計で107億3600万円(11.8%減)となった。

次期は新規出店物件の縮小、不採算店舗の閉店加速、全社的経費削減などコスト構造改革などを実施するが、売上高197億円(5.5%減)、営業利益2億8500万円、経常利益3億8000万円、当期利益1000万円と減収が続く見通し。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧