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サークルKサンクス/夏物商品不振で売上高6.4%減、営業利益3割減

2009年10月02日 / 決算

サークルKサンクスが10月2日に発表した2010年2月期第2四半期決算によると、売上高は1019億8900万円(前年同期比6.4%減)、営業利益95億9000万円(30.0%減)、経常利益92億8200万円(31.7%減)、当期利益32億9700万円(43.8%減)となった。連結子会社5社を合わせたチェーン全店売上高は4675億2600万円(1.9%減)。

主力のコンビニエンスストア事業は、7-8月の夏季に天候不順のためアイスクリームなどの夏物商品が不振だった。また低価格志向の拡大のため、低価格食品スーパーとの競争が激化。米飯や調理パンなど主力のファーストフードが大幅に売上減となった。

第2四半期の既存店売上前年比は3.3%減となった。一方、商品の平均値入率(単体ベース)では、ファーストフードや生鮮食品、加工食品などの比較的値入率の高いカテゴリが売上減となった。低値入商品のたばこは売上が拡大し、販売構成比を伸ばしたことで、27.7%となった。

商品別の売上状況(単体)では、ファーストフードが753億9200万円(10.4%減)、生鮮食品が576億7400万円(3.3%減)、加工食品1302億7600万円(4.4%減)。食品は計2633億4300万円(6.0%減)だった。非食品は1532億6300万円(3.4%増)、サービスは252億5800億円(6.7%増)となった。

店舗運営面では、本部と加盟店のパートナーシップ構築のための支援策を展開。加盟店向けに人材派遣サービスを行う加盟店ヘルパー制度を創設し、加盟店からの意見を吸い上げ経営陣に伝える「聞く耳施策」にも取組んだ。商品面では、看板ブランドのパスタ。デザート、パンの育成にも取組み、フライヤーの展開でカウンターフーズ商品を強化した。3月にはユニーグループ共同開発の低価格訴求型プライベートブランド「+KACHIAL」を立ち上げ、450-500円価値の弁当を380円で販売する「元気応援弁当」も4月に発売した。

サービス面では店舗の端末「カルワザステーション」で3月からtotoの取扱を開始。7月からはチケット販売も開始した。ATMサービス「Banktime」は、宮城県など5県の一部店舗に導入された。店舗面では7月に福島県での出店を開始。非連結のエリアフランチャイザーを含む主点地域は38都道府県、合計店舗数は6263店舗となった。(連結ベースでの出店数は22店舗増の5285店舗)

通期はオリジナルデザートのキャンペーン「2周年祭」の開催、コーヒーマシン導入を約800店舗に拡大、経費削減と営業力強化、加盟店支援の施策を展開。売上高は1999億8000万円(6.3%減)、営業利益162億9000万円(29.2%減)、経常利益155億円(31.3%減)、当期利益62億円(34.3%減)を見込んでいる。

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