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チヨダ/売上高4%減、当期損失4億8600万円

2010年01月08日 / 決算

チヨダが1月8日に発表した2010年2月期第3四半期決算によると、売上高は1258億8200万円(前年同期比4.0%減)、営業利益36億3300万円(44.0%減)、経常利益41億1200万円(43.1%減)、当期損失4億8600万円(前期は5億5400万円の当期利益)となった。

第3四半期は、都心に初めて「シュープラザ吉祥寺店」を開店したほか、「東京靴流通センター」を上野アメ横に開店するなど都心部へも進出した。衣料品部門の連結子会社、マックハウスはプライベートブランド(PB)ジーンズの新聞広告、コスト削減、販売機会ロスの削減などに取組み、出店を抑制し不採算店舗閉鎖を加速した。

このため店舗数は、連結子会社のアイウォークの期首に受入れた50店を含め出店93店、閉店68店となり、期末店舗数は1769店(前年同期比54店増)となった。

しかし、減損損失20億8100万円、店舗閉鎖損失引当金繰入額5億4300万円などの特別損失を計上したほか、マックハウスが繰延税金資産の取崩しを行ったため、当期利益は損失となった。

靴部門の売上高は、第2-第3四半期の天候不順が響き、全店ベースで減収となった。商品面では有名タレントを宣伝に起用した低価格PB「バイオフィッター」の婦人カジュアル靴、スニーカーなどが好調に推移。粗利益率は値入率の高いPB商品、NPB商品の販売増で向上したが、減収が響き粗利益高が減少した。

経費面では退職給付費用の増加による人件費の上昇があり、靴部門の営業利益は減益を記録。店舗面では、シュープラザと東京靴流通センターを中心に72店を出店し、契約満了店と、業態変更などで38店を閉鎖し、期末店舗数は1211店(65店増)となり、売上高は897億6600万円(1.2%増)となった。

衣料品部門の売上高は、ファストファッションの台頭等や低価格志向の影響で、既存店、全店とも売上は2桁の減収で推移。商品面ではキッズ商品が堅調に推移したものの、レディースのジーンズとカットソーが低迷した。

粗利益率は、第2四半期の落ち込みが影響し、同様に大幅売上減により粗利益高も下落。経費面では出店を抑制し、不採算店舗の閉店加速に加え、人件費や家賃地代を中心に経費を削減した。出退店数は出店21店、不採算店30店の閉鎖で期末店舗数は558店(11店減)となった。衣料品部門の売上高は361億1600万円(14.1%減)だった。

通期は売上高1678億6000万円(2.3%減)、営業利益40億3300万円(40.1%増)、経常利益47億9400万円(37.7%減)、当期損失5億5000万円を見込んでいる。

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