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トーホー/売上高1.1%減、当期利益18.5%減

2009年09月14日 / 決算

トーホーが9月14日に発表した2010年1月期第2四半期決算によると、売上高は840億700万円(前年同期比1.1%減)、営業利益9億4700万円(13.6%減)、経常利益12億900万円(10.1%増)、当期利益4億400万円(18.5%減)となった。

第2四半期は、関東地区のシェア拡大のため6月30日にカワサキの業務用食品卸売事業を連結子会社のトーホー・カワサキが譲受、営業を開始した。昨年1月にグループ入りしたトーホー・パワーラークスは営業月が1か月少なかったこと、前期に不採算店舗を整理した影響などで売上高は微減となった。6月30日にはキューサイ分析研究所の株式の33.5%を取得、持分方適用会社にしている。

事業別の状況は、ディストリビューター(業務用食品卸売事業)で展示商談会を全国5ヶ所で開催。テーマ別相談会も23会場で44回開催した。営業面ではシェア拡大のためのセールスキャンペーンで、プライベートブランド商品の拡販と新規顧客の拡大を狙った。各地域で独自の販促企画を実施し、7月から地区毎のマーチャンダイザーを配置。地域の顧客ニーズに即応する体制をとった。

事業所ではA-プライス店舗を活用して事業展開し、7月に川崎営業所、天草営業所を店舗併設型事業所として出店。品質管理強化のため4月に奈良営業所を新築移転し、3月に西福岡支店を福岡支店に統合するなど合理化も実施した。同事業の売上高は新加入の連結子会社の寄与で486億600万円(2.9%増)となった。

A-プライス事業では、飲食店向け販促企画を開催、専門食材の提案を強化した。青果の取扱を54店舗に拡大、地域に応じた品揃えを進めた。トーホー・パワーラークスの「パワーラークス」では、業務用食材を揃えたワンストップ仕入れ型店舗の世田谷店をモデルに他店舗への水平展開を進め、全店舗で業務用食材を扱う体制となった。売上高は前期に5店舗を閉店した影響などで195億7400万円(3.7%減)となった。

食品スーパー事業では、値ごろ感の訴求のため「他社に負けない鮮度・価格・品揃え」を合言葉に差別化に務め、特に神戸地区で販売した自社農園の野菜が好評だった。また接客や清潔な売場作り、価格など基本の徹底にも注力。年々変化する商圏に対応するため、6月に下山手店を改装し、惣菜などニーズにあった売り場を強化。4月に上坂部店を閉店している。売上高は買い控えの影響とイカナゴの不漁などで2.1%減の144億6800万円となった。

通期は売上高1750億円(2.0%増)、営業利益23億円(3.8%減)、経常利益23億円(63.1%増)、当期利益10億円(66.9%増)を見込んでいる。

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