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バロー/PB関連事業の充実で売上高5.8%増の3363億円

2009年05月13日 / 決算

バローが5月13日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は3363億4200万円(前年同期比5.8%増)、営業利益97億9500万円(6.6%減)、経常利益101億8600万円(6.0%減)、当期利益33億8700万円(18.1%減)の増収減益となった。

事業別の概況は、流通事業で新規プライベートブランド(PB)商品ブランド(Vセレクト・Vクオリティ・Vオーガニック)を立ち上げ(昨年4月)や、グループ企業全体のPB関連事業を統括する子会社「Vソリューション」の設立(6月)などで、主力商品としてのPBづくりに向けた体制強化を図った。

また、生鮮・総菜などの部門でも、廃棄ロスの低減や新規商品の投入などで一段の価格引下げを図り、焼きたてパンを毎日98円均一で販売する「北欧倶楽部」は、低価格・高付加価値化を進めるため9月に子会社「北欧倶楽部」として独立させることで経営体制を整備した。

店舗状況は、スーパーマーケット(SM)14店舗、ホームセンター(HC)4店舗、ドラッグストア(Drg)22店舗の計40店舗を開設し、既存の出店地域でのドミナント強化を図った。新潟県への初出店、三重県への本格出店など、周辺地域への拡大も進め、既存店舗も、SM6店舗とHC1店舗を改装し、競争力の維持強化に努めた。

一方、経営効率追求の観点から、業績回復の見込めないSM2店舗、Drg8店舗を閉鎖、期末店舗数は385店舗となった。

このほか、バローグループカードの導入による決済手段の多様化や、セルフレジの増設による精算のスピードアップなど、顧客満足度の向上に努め、経費節減や生産性の向上にも取組んだ。流通事業の売上高は3257億8200万円(6.0%増)、営業利益は94億9200万円(6.6%減)となった。

スポーツクラブ事業は5店を出店し、オリジナルブランドによる健康食品の導入などで営業強化を図ったが、会員入退率が好転せず売上高は81億2700万円0.6%減、営業損失は2億2300万円(前年同期は営業利益4000万円)となった。

来期は新規出店や既存店の活性化を推進し、東海地区、北陸地区、静岡地区のエリアドミナント化を推進することなどで売上高3590億円(6.7%増)、営業利益107億円(9.2%増)、経常利益108億円(6.0%増)、当期利益38億円(12.2%増)と減収増益の見通し。

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