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ファーストリテイリング/第2四半期、営業利益28.7%増の698億円

2009年04月09日 / 決算

ファーストリテイリングが4月9日発表した2009年8月期第2四半期連結業績(累計)によると、売上高3574億2000万円(前年同期比13.0%増)、営業利益698億5000万円(28.7%増)、経常利益631億6000万円(18.2%増)、当期利益355億5200万円(24.1%増)と大幅な増収増益となった。

国内ユニクロ事業では、積極的な販促活動を展開したことによって客数が順調に増加、ヒートテックをはじめとする冬物販売が好調だったことなどにより、売上高は前年同期を上回った。値引・限定販売のコントロールを強化したこと、冬シーズン、春シーズンともに早めの立ち上げに成功したことなどにより、売上高総利益率も改善した。その結果、国内ユニクロ事業の売上高は、2962億2000万円(17.0%増)、営業利益688億2000万円(36.1%増)となった。

第2四半期連結累計期間に直営店25店舗を出店、19店舗を閉店し、第2四半期末店舗数は直営店746店舗となった。

海外ユニクロ事業をみると、中国、香港、韓国では、計画通りの出店を行い、業績も引き続き順調に推移した。英国では既存店売上高は順調に推移、赤字幅を縮小した。 フランスでは、現在パリ・オペラ地区でグローバル旗艦店の出店準備を進めている。その結果、海外ユニクロ事業は増収増益を達成した。

国内関連事業では、キャビンは景気悪化の影響を受け、売上高が計画を下回ったことから営業赤字となった。GOVリテイリングは引き続き経営改革を推進し、赤字幅を縮小している。ジーユー事業は、既存店売上高も好調に推移し、採算も改善しているが、フットパーク事業とビュー事業は、売上高が計画を下回った。

グローバルブランド事業では、ヨーロッパでの景気減速・円高の影響を受け減収となったが、コントワー・デ・コトニエ事業・プリンセス タム・タム事業は、売上高、営業利益ともほぼ計画通りの水準となった。持分法適用関連会社であるリンク・セオリー・ホールディングスについては、営業外費用として持分法による投資損失13億8000万円を計上した。

地域別にみると、日本では、国内ユニクロ事業の業績が好調に推移し、売上高は3228億3000万円、営業利益は668億4000万円となった。欧州では、景気悪化と為替の影響などがあったが、売上高は203億8000万円、営業利益は2億2000万円となった。その他の地域では、中国、香港、韓国の売上が順調に推移し、売上高は145億7000万円、営業利益は19億5000万円だった。

通期の業績予想は、売上高6600億円、営業利益1010億円、経常利益950億円、当期利益500億円を見込んでいる。

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