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ファーストリテイリング/売上22.7%増、営業利益27.1%増

2010年07月08日 / 決算

ファーストリテイリングが7月8日に発表した2010年8月期第3四半期業績によると、売上高は6590億5700万円(前年同期比22.7%増)、営業利益1234億9300万円(27.1%増)、経常利益1189億8600万円(30.0%増)、当期利益671億8400万円(35.2%増)となった。

第3四半期連結会計期間(3月1日~5月31日)は天候不順の影響により客数が減少したほか、1品単価の低いインナー商品などの売上構成比が高まったことにより、客単価も前年を下回り、既存店売上高は前年比で減収だった。国内ユニクロ事業の第3四半期連結累計期間の業績は、売上高4975億円(15.0%増)、営業利益1171億円(21.4%増)となった。

海外ユニクロ事業では、特にアジア地域で事業規模が順調に拡大したほか、欧米でも、ユニクロの知名度が高まり、1店舗当たりの売上高と収益性が改善している。この結果、第3四半期連結累計期間の海外ユニクロ事業の業績については、売上高586億円(108.3%増)、営業利益65億円(245.4%増)と増収増益を達成した。

欧州では、2009年10月にオープンしたパリのグローバル旗艦店が順調な売上を維持していること、英国では「+J」の販売効果により1店舗当たりの売上高が高まり、収益性が改善した。

なお、欧州(フランス、英国)の売上高は402億3900万円で、営業損失は6億1500万円だった。

国内関連事業については、低価格衣料のジーユー事業が引き続き好調な業績を維持していることから、第3四半期連結累計期間の業績は、ほぼ計画通りとなった。ジーユー事業は2009年3月から発売を開始した「990円ジーンズ」が大きな話題を集めたことで、1店舗当りの売上高が拡大し、収益性が飛躍的に向上している。

グローバルブランド事業は、2009年第3四半期からリンク・セオリー・ホールディングス(現リンク・セオリー・ジャパン)を新規に連結したことから第3四半期連結累計期間の業績は大幅な増収増益となった。セオリー事業は日米で既存店売上高が増収となり回復基調に転じている。日本のセオリー事業では円高によるコスト低減メリットによる採算改善により営業利益は大幅な増益。コントワー・デ・コトニエ事業、プリンセスタム・タム事業は計画通りに業績が推移している。

通期の業績は、売上高8150億円、営業利益1330億円、経常利益1270億円、当期利益675億円の見通し。

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