流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





フェリシモ/衣料品カタログ販売の不振で売上高9.1%減、営業利益61%減

2009年07月04日 / 決算

フェリシモが7月3日に発表した2010年2月期第1四半期の業績は、売上高は121億9200万円(前年同期比9.1%減)、営業利益4億7600万円(61.4%減)、経常利益4億8800万円(60.8%減)、当期利益8700万円(87.0%減)だった。

長期的関係性強化のための企画の第一弾として前期より進めていた「500色の色えんぴつ」の受注が予定を超え、4万人以上から20ヵ月間の予約を獲得、5月中旬より配送を開始した。生活者の提案から生まれた雑貨商品は年齢を問わず、幅広い顧客層に好評を得ている。

各事業ブランドの概況は、主力ブランドで子ども服を中心に扱ったカタログ「ano:ne」が、親子おそろいの服を提案し、売上は前年同期を上回った。

20代の若い顧客向けの「haco」はほぼ前年同期並みで推移したが、20代後半-30代の女性向けファッションカタログ「iedit」、上質な日常着を提案する「SUNNYCLOUDS」などの衣料品を取り扱うブランドで売上が減少。

そのほか、40代の女性向けのファッションカタログ「Myera」、環境配慮型の生活用品を扱った「ecolor」などの、今後の成長市場と位置づけたブランドの売上は前年同期から大きく伸びた。

利益面では出荷件数の減少、商品の充足率の改善による別便での配送数の減少などで出荷関連コストは抑制できたが、顧客数の維持・拡大のための外部媒体への出稿や、顧客との継続的な関係性強化を念頭に置いた商品の販売などで積極的に広告投資を実施。

このため、販売費・一般管理費は60億100万円(0.3%増)と微増となり、売上の減少、棚卸資産の新評価基準適用で、返品調整引当金繰入額と戻入額調整後の売上総利益は64億7800万円(10.3%減)となった。

通期は売上高554億600万円(2.1%増)、営業利益37億3200万円(10.1%増)、経常利益38億6500万円(8.7%増)、当期利益19億2500万円(0.1%減)を見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧