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マルイチ産商/拠点機能統合効果で営業利益93%増

2009年02月13日 / 決算

マルイチ産商が2月12日に発表した2008年12月期決算によると、売上高1234億3100万円(前年同期比1.7%減)、営業利益6億1300万円(93.4%増)、経常利益9億300万円(52.3%増)、当期利益6億3700万円(61.3%増)の減収増益となった。

部門別の概況は、水産事業セグメントの売上高が853億3700万円(0.8%減)、営業利益3億5300万円(同46.5%増)。産地、表示偽装問題の影響もあったが、水産商品本部を中心に進めている安心・安全を重視した開発商品の売上高が引き続き好調で、値頃感のあるデイリー食品の売上高も増加しほぼ横ばいの売上となった。利益面では仕入先の集中によるコスト削減、営業費、管理費等のコスト削減の推進で大幅に増加した。

一般食品事業セグメントは売上高218億6400万円(11.7%減)、営業利益800万円(83.7%減)の減収減益。前期下期からの大手小売業の仕入調達ルート変更の影響で売上が減少した。基盤顧客であるリージョナル・ローカルチェーンと独立小売店など、重点取り組み先向けでは、リテールサポート機能やメーカーとの連携強化による提案営業を推進し、取引拡大を継続できた。利益面は売上高減少で大幅減益となったが、前期からの拠点機能統合によるコスト削減効果により、計画通りに推移した。

畜産事業セグメントは売上高160億2200万円(10.2%増)、営業利益2億1500万円(前期は3500万円の営業損失)と増収増益。国産の豚肉、鶏肉の消費が堅調に推移したこと、安全・安心を担保した畜肉の生産・加工・販売に至る一連のサプライチェーンマネジメント機能が評価され、組織小売店などに国産・長野県産の豚肉の売上高が大幅に拡大。前期から取り組んだ拠点機能統合の効果によるコスト削減効果も加わり好業績となった。

その他物流事業、小売店支援事業、冷蔵庫事業、OA機器・通信機器販売などのその他の事業セグメントの売上高は2億700万円(19.6%増)と増加したが、営業利益は3700万円(40.7%減)と減益となった。柱となる顧客支援機能の物流事業、小売店支援事業は、10月に新設したリテールサポート事業部の管轄下に転換し、グループ内各事業との組織的連携強化を進めた。業績は前年同期比では減益だがほぼ計画通りの推移という。

通期の業績予測は売上高1607億円(0.3%減)、営業利益4億7100万円、経常利益8億1800万円、当期利益5億6800万円を見込む。

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