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データ・アプリケーション/B2Bサーバでアジア相互運用性認定

2009年02月13日 / IT・システム

データ・アプリケーション(DAL)は2月12日、同社のB2Bインテグレーション・サーバ「ACMS E2X バージョン3.2.0(エーシーエムエス イーツーエックス)」が、貿易促進および電子ビジネスのためのアジア太平洋会議(AFACT)のebXMLアジア相互運用性認定を取得したと発表した。今回の検証テストでは、日本のソフトウェアとして唯一の認定取得。「ACMS E2X」の市場競争力向上が期待できるという。

相互運用性の検証テストは、e-Businessアジア委員会によって実施された。同委員会はアジア地域でのeビジネスの普及促進を図る法人や組織によって構成されている。アジアのソフトウェアベンダ5社が参加し、DALを含む3社が認定された。

同認証制度は,AFACTの認定制度で、ebXMLの対象とするOASIS ebXML MS 2.0に基づく仕様と、合計20の確認項目を持つテスト仕様書に基づいた相互運用性テストの結果を証明するもの。

テストの実施概要は、基本性能、基本性能+高信頼性メッセージング、基本性能+高信頼性+セキュリティ+SyncReply(Security)の3点。基本性能は、ビジネス・メッセージを送り届ける・受け取るための基本機能を検証。基本性能+高信頼性メッセージングは、ビジネス・メッセージを確実に重複せずに送り届けるための機能をテスト。基本機能 + 高信頼性メッセージ + セキュリティ + SyncReply(Security)は、サーバの成りすまし防止、搬送路の暗号化、電子署名による改ざん防止、否認防止の機能を試す。

DALの「ACMS E2X バージョン3.2.0」は、B2Bソフトの世界的な認定機関の米DGI社(Drummond Group Inc.)が実施するAS2の相互運用テストで、2008年に日本初のソフトウェアとして認定を取得している。

ebXML (Electronic Business XML)は、インターネット上で高速で安全なEDI環境を構築するための業種業態に依存しない次世代EDI国際標準で、XMLベースのEDI規約。流通業界での次世代EDI標準「流通BMS(流通ビジネス・メッセージ標準)」や電子・電機業界のJEITA/ECALGAでは、標準通信プロトコルとして採用されている。

世界中でebXML技術を採用した製品が活用されるなか、国際間でBtoB(企業間)のeビジネス環境を実現するために、各ベンダの製品間での相互運用性が重要になってきた。そのため、相互運用性を検証するテストが、アジアや米国、欧州などの地域ごとに行われている。アジア地域では、e-Businessアジア委員会(旧ebXMLアジア委員会)が主体になり、本委員会で設けた相互運用性認証制度に沿って検証テストが実施されている。

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