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マルハニチロHD/各地で価格転嫁進み増収増益、売上高4536億円

2008年11月11日 / 決算

マルハニチロホールディングスが11月10日に発表した2009年3月期第2四半期決算によると、売上高は4536億6200万円(前期比24.7%増)、営業利益87億9200万円(73.8%増)、経常利益71億2300万円(52.8%増)、当期利益は商品在庫関連損失があったものの、14億5400万円(87.8%増)と大幅増益を記録した。

事業別の概況は、水産事業で買付価格の上昇や燃料・包装資材の高騰による生産コストの上昇などに見舞われたが、価格転嫁で乗り切った。北米事業が順調に推移したほか、漁業・養殖事業、水産商事事業など各自器用が順調に推移したが、浜値高と末端需要の不振で荷受事業が低調に推移。事業売上高は2921億8000万円、営業利益は58億6500万円となった。

食品事業は、原材料価格の高値推移や食品の安全を揺るがす事件の続発など厳しい事業環境にさらされた。冷凍食品事業では、原材料価格の高値推移と中国産食品の敬遠が続き、中国産調理冷凍食品や冷凍野菜の販売が依然として低迷。加工食品事業では、サケ、サバなど主力水産缶詰の原料が不足。

機能性ゼリーや特定保健用食品のDHA入り魚肉ソーセージの健康関連食品が好調に伸長した。魚肉ソーセージ、ちくわは主原材料のすり身価格高騰を受け値上げに踏み切った。アジア・オセアニア事業では、タイの生産工場がエビなどの主原材料の高騰、バーツ高など事業環境が引続き厳しかったものの、値上げや米国向け輸出需要の増加で収益が改善した。食品事業売上高は1473億8400万円、営業利益は42億2300万円となった。

このほか、保管物流事業は中国産加工品の搬入減の影響で、貨物の取り扱い数量が減少。これを積極的な営業活動でフォローし、売上高は74億8200万円、営業利益は5億1400万円を確保した。その他の事業の売上高は66億1500万円、営業利益は3億5000万円だった。

通期も第二四半期の勢いを持続し、増収増益が続く見込み。予測売上高は9300億円(10.1%増)、営業利益190億円(46.1%増)、経常利益140億円(91.4%増)、当期利益25億円を見込んでいる。

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