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マルハニチロHD/売上高9.8%減、営業利益35.8%減

2010年02月03日 / 決算

マルハニチロホールディングスが2月1日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は6382億2400万円(前年同期比9.8%減)、営業利益109億6300万円(35.8%減)、経常利益86億2200万円(6.1%減)、当期利益43億100万円(前期は2億8100万円の当期損失)となった。

第3四半期の水産事業は、高単価商材の販売が低迷するなど厳しい事業環境が続き、漁業・養殖事業では、まき網事業の漁獲不振と魚価下落、養殖事業の単価安による減収減益などに見舞われた。

水産商事事業では販売価格の下落、高単価商材の販売鈍化と低単価商材の重点販売などで減収減益となり、荷受事業では取扱い数量の減少と魚価の下落のためやはり減収減益となった。水産事業の売上高は4055億1400万円(11.7%減)、営業利益は15億6400万円(85.5%減)だった。

食品事業は原材料価格の低下やコスト削減などで、利益面では改善が見られた。冷凍食品事業では、国内工場生産品の販売が順調に推移し、2009年春発売の麺類の新商品などが好調だったため増収増益となった。

加工食品事業では、缶詰で生産拠点の再編、アイテムの集約などコスト削減に努めたが、魚肉ソーセージやちくわの価格競争が厳しく、全体としては減収増益。アジア・オセアニア事業では、タイの生産工場の冷凍食品は堅調で、缶詰は伸び悩みんだが原料価格の低下やコスト削減などの効果で増益となった。売上高は2122億8700万円(6.3%減)営業利益は108億8200万円(42.0%増)となった。

通期は売上高8500億円(5.3%減)、営業利益130億円(16.3%減)、経常利益90億円(11.4%増)、当期利益35億円を見込んでいる。

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