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丸井グループ/当期利益50%減

2010年02月06日 / 決算

丸井グループが2月5日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は3128億4200万円(前年同期比7.5%減)、営業利益65億3300万円(24.3%減)、経常利益60億9800万円(13.0%減)、当期利益27億8800万円(50.6%減)となった。

各事業中、小売事業ではプライベートブランドなどのエントリープライスの充実や、ライフスタイルの変化に対応した付加価値の高い独自商品の導入、顧客の要望の強い生活雑貨などの拡充などを図った。10月に実施したセール期間中の買上客数は、前年の1.4倍となるなど好調だった。

第3四半期の既存店の来客数は増加に転じ、買上客数は前期比8%増となった。また、昨年4月に開店した「新宿マルイ本館」も順調なスタートを切り、9月には「新宿マルイアネックス」を改装オープンした

通信販売では、店舗とウェブの一体化を進め、併用客の拡大による得意先づくりを推進。ウェブで購入した商品の試着や受け取り・返品などができる店舗と、ウェブの融合サービスの拠点「ウェブチャネルパーク」を、新宿マルイ本館に続き、シティ池袋やなんばマルイなど既存店舗にも展開した。

さらにリアルタイムの単品情報システムを活かし、店舗とウエブ通販の在庫情報を一元管理する商品を拡充し、ニーズへの対応と販売効率の向上を図った。ウェブ通販の第3四半期売上高は、約30%増と好調に推移し、通信販売の売上高は、店舗との比較で4番店相当にまで拡大した。

カード事業では、エポスカードの紹介キャンペーンの実施や、関西2店舗でのカードの即時発行などで、12月末の会員数は前期比で43万人増加し、約470万人となった。カード会員のネット登録者数も150万人に拡大し、加盟店でのショッピングクレジット取扱高は1.3倍となった。

割賦手数料収入の増加が消費者ローン利息収入の減少を補い、カード事業の売上高は計画どおりの進捗となった。カード事業の営業利益は前期比1.6倍と伸長し、3年ぶりに増収増益となった。全社では人件費や販売促進費の削減により、「新宿マルイ本館」の開店費用を吸収し、販売費・一般管理費は75億円減少した。

通期は売上高4240億円(5.2%減)、営業利益100億円(9.4%増)、経常利益80億円(6.3%増)、当期利益40億円を見込んでいる。

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