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松屋/銀座店改装で第1四半期は12.5%減、営業損失3億3400万円

2009年07月13日 / 決算

松屋が7月13日に発表した2010年2月期第1四半期決算は、売上高198億2700万円(前年同期比12.5%減)、営業損失3億3400万円(前期は1億3300万円の営業利益)、経常損失3億5900万円(1億5300万円の経常利益)、当期損失7億9000万円(2300万円の当期損失)となった。

事業別の概況は、百貨店業で「スペシャリティの追求による松屋ファンの拡大」の基本方針とし、銀座本店2階にプレステージ雑貨を集積し、服飾雑貨の強化のため改装を着工。

同時に効率と買廻り性の向上を目指して3-4階の婦人服を再編、リニューアルするとともに、6階子供服・スポーツ売場に新規ブランドを導入するなど、来秋の完成を目指し、全館の「グレードとテイストの統一」に着手した。

浅草支店では、地元顧客により密着した商品やサービスの提供を図り、近い将来の近隣開発による来街者の増加を見据えた新たなMD構築の準備も開始。また、両店で創業140周年を記念する記念催事や創業祭を催し、ロイヤルカスタマーや導入3年目を迎え定着した新松屋カード顧客など得意客への様々なアプローチ、サービスを実施した。

足元の売上は、昨秋以降の世界同時不況による消費マインドの急激な冷え込み、銀座本店の改装工事の影響などで3か月連続前年を下回り、売上高は166億5300万円、営業損失は3億1700万円となった。

飲食業では、婚礼宴会部門が引続き婚礼組数の増加に取組んだが、景気低迷の影響を受け減少し、売上高は前年を下回った。イタリアンレストラン部門は減収を前提としたコスト削減に取組み、利益は前年比で改善が見られた。全体では売上高で前年を下回り、売上高18億6300万円、営業損失8300万円となった。

ビル総合サービス・広告業の売上高は16億8300万円、営業損失100万円となった。

輸入商品卸売業は新規取引先の開拓、店舗の拡充に取組み、主力商品の北欧の家具、リビング用品と雑貨の営業強化に努め、売上高はほぼ前年並みを維持。ただし、店舗展開による販売管理費が前年に比べ上昇したため減益となった。売上高は4億9200万円、営業利益は2700万円。

その他事業の実績は、売上高4億5100万円、営業利益3000万円だった。通期は衣料品、身の回り品などの苦戦と繰延税金資産の一部取崩しに伴う法人税等調整額の増加(5億8000万円)などで業績予測を修正。

売上高837億円(7.2%減)、営業利益1億円(70.2%減)、経常利益5000万円(85.5%減)、当期損失6億円を見込んでいる。

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