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薬王堂/通期売上高9.9%増、営業利益は43%減

2009年04月11日 / 決算

薬王堂が4月10日発表した2009年2月期の連結業績によると、売上高375億1900万円(前年同期比9.9%増)、営業利益5億5900万円(43.0%減)、経常利益6億7300万円(37.8%減)、当期利益3億8800万円(35.2%減)となった。

商圏の拡大と販売力の強化を図るため、既存エリアの岩手県に8店舗、秋田県に3店舗、宮城県には2店舗出店するとともに新規エリアとして山形県に1店舗、計14店舗のドラッグストアを新規出店し、岩手県のドラッグストア1店舗を閉店した。

期末の店舗数はドラッグストア115店舗(うち調剤併設型5店舗)、バラエティストア1店舗の計116店舗。全社的な取組としては、既存店20店舗のレイアウト変更を実施し、品ぞろえの見直しや商品管理の徹底によるロスの削減を実施した。事業環境の急変と、新規に14店舗出店したことにともなうオープン関連コストや光熱費コストの増加の影響を十分に吸収しきれなかった。

事業別にみると、ヘルスケア部門の医薬品は、メタボリック関連商品が好調に推移し、衛生用品では紙オムツなどの介護用品が好調に推移し、売上高は前年同期比6.0%増加し、117億100万円となった。

ビューティケア部門の化粧品は、カウンセリング商品、一般基礎化粧品が好調に推移し、トイレタリーでは石鹸、ヘアカラー、スタイリング関連商品などが好調に推移し、売上高は8.4%増の78億1800万円となった。

ホームケア部門の日用品では、家庭紙、台所関連用品が好調に推移し、衣料品では、履物、靴下などが好調に推移し、売上高は9.5%増の43億1600万円となった。

コンビニエンスケア部門の食品では、ベーカリー、日配品、加工食品が好調に推移し、バラエティ部門においては、ペット関連商品、電池類が好調で、売上高は14.5%増136億8200万円となった。

次期の見通しは、基盤の東北地方でも、個人消費が例年になく厳しい環境にあるなか、グループとしては、自社開発商品の品ぞろえと日常的な低価格商品の品ぞろえを拡充しながら、クリンリネスやフレンドリーサービスを充実させるとともに、5店舗の新規出店と32店舗の既存店改装を行う予定。

2010年2月期の連結業績予想は、売上高399億3300万円、営業利益6億3400万円、経常利益6億8800万円、当期利益3億9700万円を見込んでいる。

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