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スギHD/通期売上高9.7%増、営業利益8.9%増

2009年04月14日 / 決算

スギホールディングスが4月14日に発表した2009年2月期連結業績によると、売上高2721億9700万円(前年同期比9.7%増)、営業利益118億4500万円(8.9%増)、経常利益136億100万円(12.7%増)、当期利益53億7400万円(21.7%減)となった。

同社グループは積極的な店舗展開を実施し、関東エリアに27店舗、中部エリアに17店舗、関西エリアに22店舗、合計66店舗の新規出店を行った。飯塚薬品の一部店舗のリストラに加え、不採算店舗などの統廃合により 14店舗を退店した。

当期利益は、会社分割により新設したスギ薬局で、たな卸資産の評価方法に低価法を適用したことに伴う商品評価損 9億3000万円の特別損失が発生したことに加え、中間連結会計期間に、飯塚薬品に関するのれんと固定資産の減損処理により12億1100万円の特別損失が発生したことなどから、当期利益は21.7%減、14億8600万円減となった。 
 
スギホールディングスとスギ薬局で構成されているファーマシー事業では、積極的な店舗展開を行うとともに、老朽化した店舗や不採算店舗の統廃合を実施し、期末店舗数は 450店舗(前期末比 59店舗増)となった。売上高については、下半期に入り景況感が悪化し消費が冷え込むなか、既存店売上高の伸び率は、4.2%増と堅調に推移した。

処方箋応需枚数の増加などに牽引された結果、ファーマシー事業の売上高は1860億7900万円(10.8%増)となった。売上総利益については、コアカテゴリーである処方箋調剤・ヘルスケア・ビューティケア部門で値入率が改善したことを主因に、売上総利益率が28.6%(0.9%増)となり、532億2400万円(14.4%増)となった。

販売費・一般管理費は、積極的な人材採用と教育に注力した結果、売上高販管費比率は 23.1%となり、429億5700万円(14.8%増)だった。ファーマシー事業の営業利益率は5.5%となり、営業利益は102億6600万円(12.7%増)と過去最高益を更新した。

ジャパンと飯塚薬品で構成されている、ドラッグ事業では、不採算店舗などの統廃合を積極的に実施したことにより期末店舗数は222店舗となった。売上高については、飯塚薬品の業績が通期で寄与したことなどにより、862億4500万円(7.7%増)となった。

売上総利益は、品ぞろえの見直しを行うとともに、棚卸ロス率の改善、値入率の改善などに努めた結果、売上総利益181億1400万円(10.8%増)となり、売上総利益率は21.0%。

販売費・一般管理費については、人件費などが増加したことにより163億3800万円(11.6%増)となり、売上高販管費比率は18.9%となった。ドラッグ事業の営業利益率は2.1%、営業利益は17億7600万円(3.2%増)となった。

2010年2月期の見通しは、グループとしての連携を強化し、引き続き積極的な店舗展開を推進していく。将来の成長に向け、2008年から人材投資関連費用を増加し、薬剤師を積極的に採用するとともに、薬剤師教育をさらに強化する予定。 
 
2010年2月期の連結業績予想は、売上高2920億円、営業利益125億5000万円、経常利益140億円、当期利益70億円を見込んでおり、既存店売上伸率を 2.2%増、新規出店80店舗、設備投資60億円を予定している。

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