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日本フードサービス協会/11月の外食産業売上は5.8%減

2009年12月25日 / 月次

日本フードサービス協会が12月25日に発表した11月の外食産業市場動向調査によると、売上状況は全業態で前年同月比5.8%減となった。5か月ぶりに前年実績を上回った前月から一転してマイナスだった。

客単価は5.5%減で、客数は0.2%減とほぼ前年並みを維持した。昨年に比べ土曜日の日数が1日少なく、低気圧が次々に通過したことなどにより全国的に曇りや雨の日が多く、日照時間が少なかった一方、経済のデフレ局面が外食業界にも急速に波及。

全メニュー均一料金や定額料金の食べ放題など、低価格・日常食業態を中心に低価格路線の販促策が強化され、ファーストフード業態を中心に好調な客数を維持する一方、客単価の減少傾向も顕著となった。店舗数の前年同月比は0.5%減とほぼ前年並みを維持した。

業態別の概況をみると、ファーストフード業態の売上高は2.7%減、客数は3.2%増、客単価は5.7%減だった。業種別では、麺類チェーンの客数が2けた増加し、売上高は8.4%増と好調に推移。和風チェーンでは、客数が前年を上回ったが客単価が下回ったため売上はほぼ前年並みにとどまった。

ファミリーレストラン業態では、売上高は8.3%減だったが、客数、客単価それぞれ4.7%減、3.7%減だった。中華チェーンは客数2.4%増、客単価1.5%減で、売上高は0.9%増だった。

パブ・居酒屋業態では、客数は8.3%減、客単価は2.6%減といずれも前年を下回り、売上は10.7%減と前年を下回った。パブ・ビアホールチェーンは客単価が前年を大きく下回ったのに対し、居酒屋チェーンは逆に、客数が前年を大きく下回った。

ディナーレストラン業態では、客数は9.8%減、客単価は1.2%減といずれも前年を下回り、売上は10.9%減と前年を下回った。

喫茶業態では、客単価は0.7%減とほぼ前年並みだったものの、客数が5.5%減で、売上は6.2%減だった。

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