流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





関門海/玄品ふぐがけん引、当期利益1157%増

2008年10月16日 / 決算

関門海が10月15日に発表した2008年11月期第3四半期決算によると、売上高82億6700万円(27.8%増)、営業利益は5億4000万円(59.1%増)、経常利益は5億円(78.2%増)、当期利益は2億5400万円(1157.5%増)と大幅な増収増益となった。

特別利益として、「玄品ふぐ 蒲田の関」の店舗立退き補償金8500万円、直営店舗2店舗の店舗閉鎖損失4000万円、賃貸借契約の解約違約金5200万円などの計上で大幅に当期利益が増益。総菜宅配事業での損失をカバーした。

セグメント別の概況は、研究開発型外食事業で、「玄品ふぐ」直営店舗が65店舗(関東地区44店舗、関西地区20店舗、その他1店舗)、売上高は36億8900万円(9.2%減)と店舗拡充に売上が着いて行かなかった。フランチャイズ店舗は、21店舗(関東地区10店舗、関西地区11店舗)の直営店をフランチャイズ化。累計フランチャイズ店舗数は46店舗(地区21店舗、関西地区25店舗)となり、フランチャイズ事業売上高は10億500万円(68.5%増)、フランチャイズ店舗の店舗末端売上高は16億9400万円(30.3%増)と大幅な増収を確保した。

7月には新規事業のイートマーケット「ちゃぶマイル」を大阪にオープン、新規開発業態の店舗数は12店舗(玄品以蟹茂5店舗、その他7店舗)となり、売上高は5億8000万円(49.7%増)とこちらも大幅増。研究開発型外食事業の直営・フランチャイズ店舗の合計店舗数は134店舗となり、売上高は55億4800万円(10.0%増)、営業利益は9億6100万円(92.0%増)と増収増益となった。

反面、振るわなかったのが総菜宅配事業。食の安全性に関する事件などで新規顧客の獲得効率が大幅に低下し、顧客が減少。また、7月にアクト・デリカを完全子会社化した「ラビットクック」は現時点では赤字で推移している。今後事業統合でコストダウンを実施し、収益性を引き上げる。同期の売上高は26億300万円(142.3%増)と大幅増だが、営業損失は1億1700万円を計上した。その他の事業では、とらふぐの価格急騰などで利益が確保できず、売上高は1億1500万円(66.6%減)、営業利益2100万円(71.0%減)と大幅な減収減益を記録した。

下期は、富士水産の子会社化で養殖事業に本格参入し調達力を向上、既存店舗の収益力向上と直営店舗の新規出店を進める。玄品ふぐへの依存度低下を図りつつつ、アクト・デリカの来期以降の事業統合で惣菜宅配事業の収益性を引き上げる。通期業績予想は、売上高118億円、営業利益5億円、経常利益4億2000万円、当期利益2億1000万円を見込む。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧