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チヨダ/2月期、不採算店の大規模リストラで営業利益48%増

2011年04月08日 / 決算

チヨダが4月8日に発表した2011年2月期決算によると、売上高は1571億3700万円(前年同期比5.6%減)、営業利益50億5400万円(48.1%増)、経常利益57億2500万円(41.9%増)、当期利益10億4700万円(前期は12億2500万円の当期損失)となった。
個人消費が厳しい状況で推移してきたなか、PB(プライベートブランド)戦略の推進による粗利益率の向上、販管費の抑制、慎重な出店戦略の推進、都心出店の挑戦、不採算店の大規模なリストラなどに取り組んできた。
靴部門では、第2四半期以降、低値入商品の投入抑制と値下げコントロールを徹底実施した。また、PBの売上構成比アップによる粗利益率の向上戦略に注力し、PB比率は前期比6ポイント増加し約29%に達した。
この結果、粗利益率は、前期比1.7ポイント増加し46.4%。また、第2四半期以降は収益の向上に焦点を絞り、販管費の抑制、慎重な出店戦略の推進、不採算店の大規模なリストラなど推し進めてきた。その結果、靴部門の営業利益は、前期と比較して大幅な増益となった。
店舗数は、「東京靴流通センター」、「シュープラザ」を中心として51店を新規出店し、また契約満了店、転貸及び業種変更等を含めて78店の閉鎖を実施し1165店(前期比27店減)となった。その結果、売上高は1147億2600万円(同2.4%減)となった。 
衣料品部門では、売上高は、ジーンズカジュアル衣料全般の不振等により、既存店売上、全店売上ともに2期連続2桁減収で推移した。商品面では、キッズ及び小物雑貨が好調に推移したが、メンズ、レディースともジーンズが苦戦した。 
店舗数は、14店を新規出店し、37店の閉鎖を行い519店(前期比23店減)となった。その結果、売上高は424億1100万円(同13.3%減)だった。
次期の業績予想は、東日本大震災の被害、福島原発による営業自粛などの被害額と業績への影響が、依然として不透明なため、未定としている。

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