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メディパルHD/3月期は医薬品価格下落で減収減益

2011年05月17日 / 決算

メディパルホールディングスが5月13日に発表した2011年3月期決算によると、売上高2兆6628億2100万円(前年同期比4.6%増)、営業利益135億4800万円(26.5%減)、経常利益228億8800万円(14.6%減)、当期利益17億400万円(12.9%減)となった。
医療用医薬品等卸売事業の売上高は1兆8,876億65百万円(3.4%増)、営業利益36億8800万円(62.0%減)となった。
医療用医薬品の販売は、2010年4月1日、薬価基準が平均6.5%引き下げられた影響があったものの、新製品や需要が拡大する生活習慣病薬の販売を積極展開したことにより、順調に推移した。
新たに導入された新薬価制度のもと、合理的な販売価格の維持と適正利益の確保に努めたものの、仕入価格交渉ならびに販売価格交渉は総じて厳しさを増し、卸間の競争も激化したことから、利益水準は想定以上に低下した。
経営合理化に向けたコスト構造の変革を進め、社員の自立と将来への選択肢を広げる目的から、完全子会社の医療用医薬品等卸売事業会社3社を対象に、2010年9月30日を退職日とする希望退職者の募集を行い、93名の応募があった。
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業の売上高は7347億5900万円(2.4%増)、営業利益87億2500万円(0.6%増)となった。
化粧品・日用品、一般用医薬品の販売は、消費者の節約志向による販売価格の下落など厳しい経営環境が続く中、連結子会社のPALTACは、「美と健康」に関わる生活必需品をフルラインで販売する中間流通業として、取引先の効果的な品揃えや販売活動を支援するマーチャンダイジング機能及びストアソリューション機能の強化を図った。
来期は売上高2兆7760億円(4.3%増)、営業利益202億円(49.1%増)、経常利益293億円(28.0%増)、当期利益101億円(492.5%増)の見通し。

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