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メディパルHD/売上高3.1%増、当期利益7割減

2009年11月01日 / 決算

メディパルホールディングスが10月30日発表した2010年3月期第2四半期業績によると、売上高1兆2705億4200万円(前年同期比3.1%増)、営業利益92億5000万円(13.5%減)、経常利益135億5100万円(26.8%減)、当期利益31億1500万円(70.3%減)となった。

当期利益の減少は、特別退職金を特別損失に計上したことが要因となった。

医療用医薬品等卸売事業をみると、売上高は8944億4600万円(3.8%増)、営業利益は33億4500万円(47.9%減)となった。

医療用医薬品の販売は、新型インフルエンザの感染拡大による関連商品の需要拡大に加え、生活習慣病薬と新製品の販売でグループ全社を挙げた販売施策を積極的に推進するとともに、合理的な販売価格の維持と適正利益の確保に努めたことにより、堅調に推移した。

物流の全体最適を実現することを最重要テーマとして、完全子会社であるクラヤ三星堂(10月1日付で商号をメディセオに変更)は、横浜市戸塚区にエリア・ロジスティクス・センター(神奈川ALC)を建設、5月に竣工し9月から稼動した。

今後は神奈川地区で営業拠点を順次集約しながら、ユーザーへの配送を拡大していく。収益環境の急速な悪化への対処として、経営合理化策の一環として、完全子会社である医療用医薬品等卸売事業会社を対象に、9月30日を退職日とする希望退職者の募集を行い、257名の応募があった。

化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業の売上高は3744億9700万円(1.7%増)、営業利益は59億700万円(40.5%増)となった。

化粧品・日用品、一般用医薬品の販売は、生産から消費までのサプライチェーン全体の生産性向上、化粧品・日用品とヘルスケアの営業体制一本化による得意先ニーズに対応できる体制構築などの取組みに加え、新型インフルエンザの感染予防に役立つ商品の円滑な供給に注力した結果、堅調に推移した。北海道地区においてローコストで高品質の物流体制を推進するため、5月に大規模ハイテク物流センター(RDC北海道)を竣工・稼働した。

通期の業績予想は、売上高2兆5510億円、営業利益200億円、経常利益277億円、当期利益99億円の見通し。

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