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ファーストリテイリング/8月期の売上高1兆円突破

2013年10月10日 / 決算

ファーストリテイリングが10月10日に発表した2013年8月期決算は、売上高1兆1430億300万円(前年同期比23.1%増)、営業利益1329億2000万円(5.1%増)、経常利益1489億7900万円(19.0%増)、当期利益903億7700万円(26.1%増)となった。

国内ユニクロ事業の売上高は6833億円(10.2%増)、営業利益は968億円(5.4%減)と増収減益の結果となった。課題であった客数増に向け、コア商品(ヒートテック、ウルトラライトダウン、ウルトラストレッチジーンズ、エアリズム、ステテコ&リラコなど)を中心に、テレビコマーシャル、チラシ広告などの販促活動を積極的に行ったことで、客数を12.0%増と大幅に増やすことができた。

しかし、収益面では、売上高総利益率が前期比1.8ポイント低下し、営業利益は5.4%の減益となった。売上高総利益率が低下したのは、価格志向の強さを反映し、値引き商品の販売が増えたこと、シーズン末期において在庫処分を進めた影響によるもの。

売上高販管費率は0.6ポイント上昇したが、これは、店舗内の商品陳列棚の高層化による経費増、4月からの店長手当制度新設などによる人件費の増加によるもの。8月末の直営店舗数は834店(FC店19店舗除く)と、前期末比10店増だった。

海外ユニクロ事業の売上高は64.0%増の2511億円、営業利益は66.8%増の183億円と大幅な増収増益を達成した。8月末の海外ユニクロの店舗数は446店舗、前期比で154店増となった。

特に、中国、香港、台湾といった中華圏では、店舗数が102店増加し、中華圏の売上高は1250億円、営業利益は135億円まで拡大した。東南アジア(シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピンなど)では、6月にインドネシア1号店を出店するなど、22店を出店し、計画を上回る好調な業績となった。

欧州事業(英国、フランス、ロシア)は計画通りほぼブレークイーブンの結果だった。米国事業では、新たに4店をショッピングモール中心に出店したが、下期における天候不順の影響、2013年秋にオープンする10店の新店関連経費増により、赤字幅は前年とほぼ同水準に留まった。

来期は、売上高1兆3300億円、営業利益1560億円、経常利益1550億円、当期利益920億円の見通し。

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