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イオン/2月期は売上高10.7%増、営業利益17.5%減

2015年04月09日 / 決算

イオンが4月9日に発表した2015年2月期決算は、売上高7兆785億7700万円(前年同期比10.7%増)、営業利益1413億6800万円(17.5%減)、経常利益1525億900万円(13.8%減)、当期利益420億6900万円(7.7%減)となった。

低価格で食品・日用品を提供する販促企画や「トップバリュ」約5000品目における本体価格の値下げなど、価格優位を実現する施策に取り組んだ。グループ全体の「トップバリュ」売上高は、7799億円(5.2%増)となった。

小売業態の収益性向上のため、ダイエーの完全子会社化を契機に両社の規模を活かした合同セールや「お客さま感謝デー」の開催拡大のほか、年間最大の商戦となる年末年始には、全国のGMS(総合スーパー)とSC(ショッピングセンター)内の専門店を合わせた約3万店で、週替わりで新商品・サービスを提案する「サプライズ!10WEEKS」を実施するなど、スケールメリットを発揮する販促企画を推し進め、集客を図った。

GMS事業は、売上高3兆3555億8400万円(9.9%増)、営業損失16億4600万円(前期より366億8500万円の減益)となった。

イオンリテールは、高収益体質への転換を目指し、「トップバリュ」商品の拡充や、専門性の高い品揃えやサービスを提供する「売場の専門店化」、店舗競争力を高める「既存店舗の活性化」に引き続き取り組んだ。

しかし、消費税増税後の消費回復の遅れが長期化したことに加え、集中豪雨や台風等の天候要因が売上に影響した。直営荒利益率は、天候要因による季節商材への影響や、円安進行に伴う原材料価格の高騰等により、前期実績を0.5ポイント下回った。

販管費は堅実な経費コントロールに努めたものの、集客施策の強化に向けた販促活動を積極的に実施したこと等から、0.7%増加した。

来期は、売上高8兆円(13.0%増)、営業利益1750億円(23.8%増)、経常利益1650億円(8.2%増)、当期利益425億円(1.0%増)の見通し。

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